レンタルビデオ、映像配信サービスなどを普段から利用しているユーザーを対象に「映像コンテンツ視聴に関する意識調査」を実施したサーベイリサーチセンターによると、レンタルビデオショップに「何らかの不満」を持っていると答えたユーザーは利用者全体の95%にもおよぶという。また同調査では、スマートフォン/タブレット端末の普及に伴い、一般ユーザーの映像視聴スタイルにも変化の兆しが見え始めていることも分かった。

レンタルビデオショップへの不満

今回の調査は全国の15~69歳の男女523名を対象に、平成24年5月26日から5月27日にかけインターネット上で行われた。ユーザーが現在利用しているサービスは「レンタルビデオショップ」70.6%、「無料映像配信サービス」40.0%、「宅配レンタル」32.3%の順で、依然としてレンタルビデオショップの利用比率が高いことがうかがえる。

しかし、レンタルビデオショップの利用者に対して利用上の不満点を尋ねた質問では「返却が面倒」66.1%、「見たい新作が貸出し中で借りられないことがある」62.3%、「店舗へ行くのが面倒」46.9%と続き、「不満は特に感じない」はわずか5.4%だった。これはビデオショップ利用者の大部分が何らかの不満を感じつつ利用していることを意味している。ちなみに26.6%が「延滞料金」の支払い経験が「ある」と回答。その中で、延滞金支払いの最高額は12,320円だった。

レンタルビデオショップの利用比率は依然として高いものの、利用者のほとんどが何らかの不満を抱いている

レンタルビデオショップ以外の今後の利用意向は「有料VOD(ビデオ・オン・デマンド)」が計57.9%、「有料携帯動画コンテンツ」が計39.6%で、スマートフォン/タブレット端末の利用拡大に伴い映像配信サービスのニーズの高まりが見てとれる。映像配信サービス(有料サービス)に対するイメージとしては「店舗へ行く必要がなく、利用が簡単」73.4%、「返却する手間が省ける」66.3%の割合が高かった。また、映像配信サービス料金定額制について、月額での許容料金は「1,000円」までが計42.3%、「500円」まででは計67.9%となっている。

映像配信サービスに対するイメージは、「店舗へ行く必要がなく、利用が簡単」「返却する手間が省ける」

利便性の高いauの「ビデオパス」サービス

上記の調査結果を踏まえた上で、本稿ではauが新たに展開する映像配信サービス「ビデオパス」を紹介したい。これはauのAndroidスマートフォン/タブレット端末ユーザーが利用できるサービスで、月額590円で映画やドラマなど様々なジャンルの映像コンテンツが見放題になる「見放題プラン」と、新作や人気作品をレンタル視聴できるプランが用意されている。見放題プランであれば、アニメ、映画・ドラマなど様々なコンテンツを、590円の定額で視聴でき、最新作も毎月1本楽しめる。このビデオパスを利用すれば、前述の調査でユーザーがレンタルビデオショップに不満を感じていた「店舗へ行くのが面倒」「返却が面倒」「見たい新作が貸出し中で借りられないことがある」の解消はもちろん、豊富なラインナップを揃えているので「見たいコンテンツが店に揃っていない」という残念な経験もなくなり、さらには「レンタル料金が高い」や延滞料金の発生など、利用料金がらみの悩みも一気に解決してしまうのではないだろうか。

ビデオパスのイメージ(画面はPCからアクセスしたときのもの)

配信作品リストはホームページから確認できる(写真左)。詳しい利用方法も閲覧可能 (参考URL:http://pr.videopass.jp/pc/pdf/120515_tvlist.pdf )

ビデオパスはマルチデバイス対応なので、専用ID「au ID」で「ケータイPC連動」を設定することでWindows / Macでも視聴できる。また、HDMI出力に対応しているスマートフォン/タブレット端末とテレビを接続すれば、映像コンテンツをテレビの大画面で視聴することも可能だ。そのため、移動中にスマートフォンやタブレット端末で見ていた映画の続きを自宅に帰ってからPCやテレビで楽しむ、などの視聴スタイルも可能になる。なお、対応機種・デバイスに関しては、ホームページでよく確認してほしい。6月6日時点での対応機種はAndroid2.3以降のauスマートフォン(ISW11HTは除く)で、今後も対応機種は順次拡大される。タブレット端末には7月下旬に対応する予定だ。 (参考URL:http://pr.videopass.jp/pc/taio.html )

余談になるが、筆者は「レンタルでDVDを借りたけれど、時間がなくて見ずに返却してしまった」という経験がある。ビデオパスなら日常生活の中の細切れの時間(移動している時間、休憩時間、何かを待っている時間、入浴時間など)にも視聴できるようになるので、そうした悲しい思いをすることもなくなるだろう。