東京ビッグサイトで開催中の通信モバイル関連のイベント「ワイヤレスジャパン2012」では、スマートフォンと連携した様々な技術や商品の展示が行われている。同イベントの会場で、modcrewがiPhone 4Sに防水加工を施す技術のデモンストレーションを実施していたので紹介しよう。

ブースで行われていたのは、音楽を再生中のiPhone 4Sを水槽に沈めるというデモ。特殊な防水ケースに入っているわけではない、言わばむき出しのiPhone 4Sが20秒ほど水槽に沈められたが、音楽は継続して再生され、水槽から取り出した後も端末は何の影響も受けていないようだった。

デモの様子(写真右)。iPhone 4Sを3.5mmイヤホンジャックでスピーカーとつなぎ、音楽を再生させながら水槽に沈めた

これはスマートフォンの防水加工やリペア・カスタマイズを行なっている同社の最新技術によるもので、機器の内部にある重要な電子部品にナノレベルの皮膜で防水コーティングしているのだという。そのためイヤホン端子やドックコネクタも通常のまま使用でき、お気に入りのiPhoneカバーも利用できる。

ナノレベルの皮膜で防水を実現した

また、防水加工された後も加工前と同じ温度で稼動するため、電子部品の寿命を縮めるといった心配がないのも特長。通常の利用方法であれば、防水効果は半永久的に続くという話だった。

サービス開始は今秋を予定している。価格は現時点では未定だが、説明員によれば「半日のお渡しで9,800円ほど、1週間くらいのお時間をいただければ4,800円くらいでできるのではないか」とのことだった。また将来的にはiPhoneだけでなく、GALAXYシリーズなどのAndroid端末にもサービスを拡大していく考えだという。ブースで定期的に行われるデモには毎回、多くの人が足を止めて見入っており、関心の高さがうかがえた。