ジェスチャーやボディランゲージは外国のものというイメージが強い。だが、日本もグローバル化が進み、外国の人とやり取りが必要になる場面も増えるだろう。語学力をカバーする意味でもジェスチャーは重要だし、相手の仕草が何を暗示しているのかも読み取れるので知っておいて損はなさそうだ。OpenForumが「7 Body Language Mistakes To Avoid(避けたい7つのボディランゲージの誤解)」として、ビジネスの場面でNGのボディランゲージを7つ指摘していたので、紹介したい。

(1)スマートフォンを覗き込む

会話中にスマートフォンなどのモバイル端末を覗く――決して珍しくはない行動だが、時と場合によっては見直したほうがよいかもしれない。記事によると、「相手の話に興味がないということを伝えるサインになる」という。重要な相手ならぜひとも、スマートフォンは鞄にしまい会話に集中しよう。

もし、メモをとるのにスマートフォンやタブレットを使いたいのであれば、代わりに紙と鉛筆を使うことが勧められている。モバイル端末で入力していると、メールしていると勘違いされてしまうからだ。「たとえ落書きをしていたとしても、相手はモバイル端末よりも紙と鉛筆に好感を持つ」とのこと。

(2)目を合わせない

相手と目を合わせないのはよくない。直視するには眩しすぎるほどの美女やイケメンでも、あるいはその逆でも、ビジネスにおいて相手の目を見るというのは基本。

そうすることで、相手は信頼してくれるし、自分の話に関心を持ってくれていると安心する。だからといって、相手が話す間、じっと見つめる必要はない。適当な時に目をしっかり見て理解していることを示そう。逆に、自分が話す時は、ポイントで相手の目を見てしっかり話せば真剣さが伝わるだろう。

(3)目を上に向ける

視線に関する指摘が続くが、こちらは日本ではあまりなじみのないボディランゲージだろう。両目を上に向けるのは「あー、退屈」というメッセージになる。逆に、外国の人がこの仕草をした時は、自分の話に退屈していることを示していると覚えておこう。

「目は口ほどにものを言う」は日本のことわざ。目の仕草1つで相手にプラスのメッセージもマイナスのメッセージも送ることができるのは同じだ。

(4)腕を組む

これは文化の違いにかかわらず、ネガティブな印象を与えるボディランゲージだ。日本では、「ちょっと難しいな」「考え込んでいる」といった時に使われるが、英語圏では「防御」「閉鎖」を意味するようだ。いずれにしろ、前向き、乗り気、関心がある、などポジティブなサインではないので、ご注意あれ。

(5)時計を見る

腕時計でも壁の時計でもダメ、時計を見る仕草は相手を大切に思っていないことを示し、相手を急がせることになる。

(6)だらしない服装

服装も軽視できない。プロフェッショナルとして見てもらうには、清潔感がありきちんとした服装を心掛けたい。

(7)両手を握りしめる、こすり合わせる

日本ではあまり馴染みのないボディランゲージだが、両手をこすり合わせたり握りしめたりする仕草は神経質になっていることを示すそうだ。こすり合わせる仕草は、取引締結を意味することもあり、傲慢と思われる。手の置き場だが、着席時は膝の上、起立時は自然に体に沿わせておくのが無難なようだ。