イー・アクセスが2012年3月から提供している次世代モバイル通信サービスが「EMOBILE LTE」だ。EMOBILE LTEは、通信方式にFDD-LTEを採用し、受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbpsの高速通信を利用できるサービス。月額3,880円で定額利用でき、2014年4月までは1カ月あたりのデータ通信量の制限なく利用できるなど、注目の高速通信サービスと言える。

注目の次世代モバイル通信サービス「EMOBILE LTE」を使ってみる

EMOBILE LTEの対応端末としては、モバイルWi-Fiルーターの「Pocket WiFi LTE GL01P」「Pocket WiFi LTE GL02P」の2機種が提供されている。どちらも最大9時間の連続通信が可能と、大容量バッテリーが搭載されているのが特長だ。

Pocket WiFi LTE GL01P

Pocket WiFi LTE GL02P

本稿では、EMOBILE LTEのサービスの特長をあらためて解説するとともに、対応端末のGL01P、GL02Pのスペックやビジネスなどでの利用シーンについて紹介していく。また、各社が提供している高速通信サービスの内容をあわせて確認し、EMOBILE LTEの優位点を紹介していく。

次世代モバイル通信「EMOBILE LTE」とは?

「EMOBILE LTE」は、イー・アクセスが提供する受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbpsの次世代モバイル通信サービス。通信方式にはFDD-LTEを採用しており、NTTドコモが提供する同じくFDD-LTE方式の「Xi」や、ソフトバンクが提供するAXGP方式の「Softbank 4G」とともに現時点で最速クラスのモバイル通信サービスとなっている。

月額利用料金は、2年契約の「LTEフラット(にねん)」では、基本利用料500円と定額のデータ通信料3,380円で計3,880円。月々3,880円で使い放題となっているのが魅力だ。さらに、「LTEフラット(にねん+アシスト1600)」では、月額割(1,600円)適用で本来5,480円のところ月額3,880円で利用でき、「LTEフラット(にねん+アシスト2900)」は、月額割(1,300円)適用により本来6,780円のところ月額5,480円となっている。そのほか、契約期間に定めのない「LTEフラット(ベーシック)」では、基本利用料1,680円と定額のデータ通信料3,380円で計5,060円が月額利用料金となる。

受信時最大75Mbps程度の次世代高速通信サービスを提供している各社では、通信品質確保を目的として、データ通信量が一定以上になると通信速度を制限する帯域制御が行われているが、1カ月あたりのデータ通信量の制限で見てみると、Xiが7GB/月、Softbank 4Gが5GB/月となっていて、2012年10月より開始される。EMOBILE LTEは当面の間、1カ月あたりの制限はなく、2014年5月より1カ月あたり10GBを超えると制御が行われる。この帯域制御の点も、次世代高速通信サービスを選ぶ上では重要なポイントとなるだろう。

利用エリアが広いこともEMOBILE LTEの特長だ。EMOBILE LTEエリアに加えて、受信時最大42Mbps/送信時最大5.8MbpsのEMOBILE G4エリアに対応しているため、EMOBILE LTEエリア外でも高速通信を利用することができる。加えて、EMOBILE LTEエリアは、2012年6月に東名阪主要都市の人口カバー率が99%となる予定だ。さらに、EMOBILE G4エリアは全国の人口カバー率が93%であるため、全国のさまざまなエリアで高速通信を利用できることだろう。

さらに、EMOBILE LTEの対応端末である「GL01P」「GL02P」は、3Gの国際ローミングに対応しており、海外でも利用が可能だ。ヨーロッパの多くの地域で利用することができ、例えば、2012年7月に開幕するロンドン五輪の観戦ツアーなどで渡欧した際にも、現地で利用することができるだろう。なお、国際ローミングの際には、上限2,880円の「海外データ1日定額」を利用するとよいだろう。

Pocket WiFi LTE「GL01P」「GL02P」をチェック

続いて、EMOBILE LTEの対応端末であるモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE GL01P」「Pocket WiFi LTE GL02P」をチェックしていこう。GL01PとGL02Pは、モバイルWi-Fiルーターとして人気の「Pocket WiFi」シリーズの最新端末となっている。