【レポート】
「投資」と聞くと、あなたはどんなイメージをお持ちだろうか? 「それなりのお金が必要」「少し難しそう」「老後のためにやるべき」など、人によってさまざまだろう。今回は、そうした「投資」に関する"生の声"を聞くために、投資未経験者2人、投資経験者1人の計3人の方に集まっていただき、「投資」に関する率直な意見を座談会形式で話していただいた。
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投資未経験者2人、投資経験者1人の計3人の方に集まっていただき、「投資」に関する率直な意見を座談会形式で話していただいた。左端は司会を務めていただいた、日興アセットマネジメント マーケットコミュニケーション部の山本広美氏。 |
今回座談会に参加していただいたのは、電機メーカーに勤務する30代の吉本隆さん(仮名)、ITサービス企業に勤務する30代の和田早苗さん(仮名)、アパレル会社に勤務する20代の大下芳郎さん(仮名)の3人。いずれも既婚で、吉本さんと和田さんが投資未経験、大下さんが投資経験者だ。3人はお互いに今回が初対面。日興アセットマネジメント マーケットコミュニケーション部の山本広美氏が司会を務め、3人の方々に話していただいた。
――吉本さんと和田さんは投資未経験ということなのですが、「投資」に一歩踏み出さない理由はどのようなものでしょうか?
吉本 : 元手の問題が一番大きいです。また、やっぱり損したら嫌だという気持ちもあります。ただし、投資に全く興味がないというわけではなく、マンション経営の話などには、興味をひかれたことがあります。
和田 : 私の場合は、一旦投資をしたら、それを大事に育てていかなければいけないというイメージがあって、それが少しわずらわしいという印象があります。
――和田さんは少し面倒そうに思っているわけですね。投資経験者の大下さんは、「投資」への第一歩を、どのように踏み出したのですか?
大下 : 吉本さんがおっしゃったように、損をするのは嫌だとは思っていましたが、前職がコンサルタント会社だったこともあり、お金をただ持っているだけというのはもったいないという考えがありました。もちろん単純にお金がほしいという考えもあって、お小遣いが増えれば自分の好きな趣味にも使えるし、持っているお金を増やしたいという思いがありました。
投資をするにあたっては、同僚に相談したり、家族の薦めもあった結果、日経平均連動型の「ETF」を2009年秋から、また同時期から「FX(外国為替証拠金取引)」も始めました。さきほど和田さんから、投資は少し面倒臭いのではという話がありましたが、僕は毎日値動きをチェックするのは全く苦にならない、というより好きですね(笑)。
――投資経験者として、投資には何が必要だと思いますか?
大下 : 投資をやる前は、知識とか元手が必要だと思っていましたが、FXをやってからは、熱くならずに自分を制するというか、「自己規律」が必要だと思うようになりました。
――なるほど。FXは確かに特に自己規律が必要かもしれませんね。投資未経験の吉本さんと和田さんは、投資に必要なものは何だと思われますか?
吉本 : 元手がもしあれば、勇気とノリですかね。
和田 : 投資をしている人は、なんとなく将来を考えている人というイメージがあります。投資をするためには勉強が必要なんじゃないかとも思っています。投資のための勉強が必要だと思っているのは、老後や将来のために何もしないでいていいのだろうか、という焦りみたいなものがあるからです。
また、具体的な目標があれば、投資するかもしれません。妊娠したとか子どもが産まれたとかで、仕事をもし長期的に休まなければならなくなったとしたら、自分の収入はなくなります。そういう状況になれば投資をやってみたいという気持ちがあります。
――将来に備えるための知識や、具体的な目標があれば投資をする可能性があるわけですね。だとしたら、元手はいくらぐらいあればいいですか?
和田 : それほど大きなリターンを求めていないので、30万円ぐらい、多くて50万円ぐらいですかね。30万円ぐらいなら、もし減ったとしても、国際情勢なり何なりを勉強する授業料と思うことができます。やはり、まずは勉強しなきゃというのが頭にあります。
吉本 : せっかく投資をするのであれば、100万円ぐらいはあったほうが、得られるリターンが多いと思うので、それくらいはあったほうがいいですね。
大下 : 僕の場合はFXをやっていたので、5万円でもチャンスがあればやるという感じです。できれば、20万円~30万円あればもっといいです。
――では、全体の資金の中での、投資に回す元手の割合についてはどうでしょう?
和田 : イメージで言うと、生活をするための資金と別のお金の中の5%~10%ですね。別のお金が300万円あれば、15万円~30万を投資に充てるといった感覚です。
吉本 : さきほど元手は100万円と答えましたが、生活と関係ない余裕資金が200万円あれば投資するかもしれません。ですので、余裕資金の50%ぐらいが、投資してもいい金額になります。
大下 : 余裕資金の30%~50%の範囲内であれば、投資にまわしてもいいのではないかと思っています。
――投資を躊躇する場合、「元本割れ」が怖いという印象があると思います。「元本割れ」については、どんなイメージがありますか?
和田 : 後で取り返せればいいや、っていうのはあるのですが、元本がじりじり減っていく、みたいなのは恐ろしいですね。
吉本 : 自分がよく分からないままお金が減っているというのが嫌、というのがあります。元本割れしないためにいちいち値動きなどをチェックするのも少し面倒に感じます。
大下 : FXなどで「損切り」が大切なのは分かっていてやったこともありますが、やはり元本が減るのは嫌でしたね。
――では、元本割れしない金融商品である「預貯金」については、今の利息は満足がいくものと感じていますか?
和田 : 預貯金に関しては、最初から増えるとは思っていなくて、家に現金を置いているのが怖いから銀行に置いている、という感覚です。
吉本 : 現在の利息に満足はしていませんけど、使った分だけ減っていくというのは分かりやすいかな、と思っています。
――「預貯金」に次いで安全資産といわれている「個人向け国債」は、投資対象としてどうですか?
吉本 : 国債には「投資」というイメージはなく、貯金の延長でしかないという考えです。
大下 : 何もせずにただ置いておくということであれば、例えば変動10年で年利0.64%なら、200万円買っておけば1年で1万円と少し利息も付くので、好きな物が1個買えるなって感じで、預貯金よりはいいかもしれません。
――なるほど。貯金の延長という考えの一方、少しでも増えるならいいかな、という考えもあるのですね。ところで、「投資信託」という商品に関しては、ピンとくるものはありますか?
和田 : 投資商品の中では、比較的安全という印象を持っています。株と比べたら、株のほうが危なそうなイメージです。投資信託は、投資をする上での入口としては安定しているイメージがあるので、入りやすい金融商品だと思っています。
吉本 : 聞いたことはもちろんありますが、あまり興味がないです。短期間で結果を残せない、少しゆっくりした印象です。
大下 : 安心・安全そうなイメージがあります。あんまり値動きの振れ幅がないという印象があります。
――そうすると、和田さんと大下さんは、元手とか知識がクリアされれば、投資信託を始めてもいいかな、と思う気持ちはありますか? 例えばですけど、「ものすごくは増えないけれども、あまり負けないかもしれない」「ガクッと減らないけれども、そんなには増えない、でもジワジワと増えていく」みたいな投資信託があったらどうですか?
和田 : 値動きなどをこまめにチェックしなくてもよさそうだし、安定しているイメージもあるので、いいと思います。もしそういう「ジワジワ系」の投資信託があったら、今すぐ始めてもいいと思います。
大下 : すごくいいと思います。ただそれだけだとFXなどをやってきた僕には少し物足りなさもあるので、リスクの高い投資に余裕資金の半分、「ジワジワ系投信」にはもう半分、ぐらいの資産配分で投資をしてもいいという考えです。
――さきほど自分の知らないうちにお金が減っているのが嫌だという意見がありましたが、ある程度ほうっておいても値動きが激しくなさそうな商品だったら、お任せしてもいいと思います?
和田 : お任せするのは全然アリです。
大下 : 僕の場合は、値動きは気になってしょうがないので、すべておまかせしてほったらかすというよりは、できる範囲でこまめにチェックすると思います(笑)
――分かりました。なぜ価格が上がったのか、下がったのかなど、過去の値動きの理由については、全ての商品で情報を開示しています。レポートも月1回出していますし、電話で聞くこともできますので、もしご購入の際は販売会社や当社のコールセンターなどをご活用ください。
皆さん、仕事帰りのお疲れのときに、快く座談会に参加していただき、本当にありがとうございました。御礼申し上げます。
初対面の3人の方々による"ガチンコ"投資座談会、いかがだっただろうか。"投資へのハードル"に関して3人に共通するのは、やはり投資の資金となる「元手」の問題だった。それぞれ考える金額は異なるが、元手の問題をクリアして初めて、「投資」への第一歩を踏み出せるのだといえるだろう。また、投資未経験者の1人が思っているように、「自分はまだ勉強不足だ」という意識も、投資へのハードルとなる場合があることも分かった。
一方、3人の方はいずれも、現在の預貯金の利息には満足しておらず、個人向け国債のような商品も、「投資とはいえない」という意見もあった。そんな中、「投資信託」に関しては、2人が「安全そう」という印象を持っており、さらに、「すごく勝つことはないけれども、大きく負けることもない、"ジワジワ"と増えそうな投資信託」に関しては、同じ2人から「今すぐやってもいい」「資産運用の選択肢の一つになりうる」という趣旨の発言があった。
まとめると、「ある程度の資金(元手)ができたけれども、預貯金には満足していない」という人にとっては、投資信託、中でも"ジワジワ系"の投資信託が、"投資への第一歩"を踏み出す上で、一つの選択肢となりうることが分かったといえるのではないだろうか。
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