Windows 8のシステム要件に含まれる「1366×768ピクセル」の理由 (1) Windows 8の画面解像度「1366×768ピクセル」の理由

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Windows 8のシステム要件に含まれる「1366×768ピクセル」の理由

1 Windows 8の画面解像度「1366×768ピクセル」の理由

阿久津良和  [2012/03/27]
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現在開発中のWindows 8(開発コード名)は、システム要件としてWindows XP以来の画面解像度に関する項目が含まれている。最小限の1024×768ピクセルはともかく、1366×768ピクセルに至った理由はなぜだろうか。同OSの公式ブログであるBuilding Windows 8の最新記事では、この画面解像度に関する説明が行われた。今週もMicrosoftの各公式ブログに掲載された記事を元に、Windows 8に関する動向をお送りする。

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Windows 8の画面解像度「1366×768ピクセル」の理由

デスクトップの解像度を意味する画面解像度。はるか昔のコンピューターは640×480ピクセルのVGA(Video Graphics Array)を基本としてきたが、Windows OS登場以降、主流となるのは1024×768ピクセルのXGA(eXtended Graphics Array)。そこから加速的に進化し、現在はデジタルハイビジョン放送でも用いられている1920×1080ピクセルのFHD(Full High Definition)が主流である。また、iMacの上位モデルで採用されている標準ディスプレイや、各ディスプレイメーカーのフラグシップモデルでは2560×1440ピクセルを採用し、個人でも高解像度の環境を楽しめるようになったのは最近の話だ。

コンピューターにおける画面解像度の高さは、そのまま利便性に直結するものの、一方で重要なのが画素密度である。インチあたりのドット数を意味するDPI(Dots Per Inch)はプリンターやスキャナーでも用いられている単位だが、ディスプレイに関するDPIは実際の表示サイズとは連動しておらず、ディスプレイのピクセルサイズの大きさに依存するため、Windows OSでは重要視されてこなかったのが現状だ。

確かにWindows Vista以降はカスタムDPI設定という、ディスプレイ上のフォントサイズを調整する機能が用意されているが、物理的に大きいディスプレイで文字が読みにくくなるための対処法であり、同機能をサポートしていないソフトウェアを実行する際はレイアウトが崩れてしまう問題も依然と残っている(図01)。

図01 Windows 7のカスタムDPI設定。標準フォントサイズに対するパーセンテージを変更することで、フォントに対するDPI設定を変更できる

このようにコンピューターの使用環境を構成するディスプレイの存在は大きく、Windows 8でも慎重な検討が行われた。例えば13インチディスプレイを接続したコンピューターでWindows 8を実行した場合、異なるアスペクト比が備わっていると適切な画面解像度を選択するのが難しくなる。そのためMicrosoftでは、Windows 8が適切に動作するディスプレイサイズと画面解像度、画素密度のパターンを作り上げた。もちろんシステム要件を満たしていれば、どのような解像度でも動作するが、あくまでも図02は基本的な例であることに注意してほしい(図02)。

図02 Windows 8の適切な画面サイズ(画面は公式ブログより)

ここで思い出すのがWindows 8のシステム要件。Windows 8 Consumer Previewのシステム要件を用いれば、画面解像度は「Metroスタイルアプリケーション使用時はXGA以上。スナップ機能使用時は1366×768ピクセル以上」と定められている。後者はHD(FWXGAと称することもある)として定義された画面解像度で、2008年頃のモバイル型コンピューターでよく採用されていた。同社ではMetroアプリケーションの表現性やリッチなUI(ユーザーインターフェイス)を実現するための最低条件をXGAとし、そこにふたつのMetroアプリケーションを表示させるスナップ機能用表示領域となる320ピクセルを確保するため、HDを採用したのだろう(図03)。

図03 Windows 8の実質的な必要画面解像度は、メイン部分の1024ピクセルとスナップ領域用の320ピクセルを足し合わせた1366ピクセルとなる

その一方で公式ブログの記事では、高い画面解像度にも言及している。HDでは4×10=40のタイルが並ぶことになるが、FHDでは6×14=84のタイルを表示可能。その一方でMetroアプリケーションは、高い画面解像度でも同一のレイアウトを使用することも選択できるため、悪く言えば高解像度ディスプレイのメリットを享受できないMetroアプリケーションと出くわす可能性もある。良く言えばソフトウェア開発者は画面解像度を意識せずにMetroアプリケーションの開発を行えるし、エンドユーザーはスケーリングを行わないMetroアプリケーションを選択すれば、より多くの情報をディスプレイ上に表示できるというわけだ(図04)。

図04 ディスプレイサイズや画面解像度が異なる環境でも、Metroアプリケーションは同一のレイアウトを選択可能。ただし、高い画面解像度を持つディスプレイの場合は情報量が増える(画面は公式ブログより)

このほかにもソフトウェア開発者向けの情報がいくつか掲示されているが、筆者が興味をひかれたのはシステム要件に画面解像度が含まれた点である。Windows VistaやWindows 7のシステム要件は、GPUの性能やWDDM(Windows Display Driver Model)ドライバーのサポートなどを求めていたが、画面解像度に関して言及するのはWindows XP以来である。同OSでは800×600ピクセルのSVGA(Super VGA)が最低条件だったが、Windows 8は前述のとおりHDが事実上の最低条件。大抵のモバイルコンピューターは楽々と条件をクリアできるだろう。

しかし、数年前に流行したネットブックは1024×600ピクセルのWSVGA(Wide SVGA)や、1280×600ピクセルのUWSVGA(Ultra WSVGA)などY軸のピクセル数が少ないため、Windows 8のシステム要件を満たすことができない。Windows 8 Consumer Previewに限っていえば、同要件を満たさないネットブックにもインストール可能で、Metroデスクトップの非表示部分はスクロールさせることで対応できる。だが、本当のシステム要件であるXGAを満たさないネットブックでは、Metroアプリケーションを起動できないと報告されており、従来のデスクトップを使うほかない。現在コンピューターのリプレースを予定している方は、Windows 8のシステム要件を踏まえながら選択してほしい。

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インデックス

目次
(1) Windows 8の画面解像度「1366×768ピクセル」の理由
(2) 自虐的CMで最新版への移行をうながすInternet Explorer
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