発売に際して孫社長は、「待ちに待った製品。一度観ると目が離せなくなるほど液晶が美しい」と強調。「表面的に似たようなタブレットは(他社でも)作れるが、クアッドコアを搭載しながら薄さ、重さはほとんど変わらず、妥協のない進化をしているのがすばらしい」とアピールする。

報道陣の質問に答える孫社長

アップル前CEOの故スティーブ・ジョブズ氏と親交のあった孫社長は、ジョブズ氏がiPad 2発表に際して「iPad 2はすごいが、次はもっとすごい」と話していたというエピソードを紹介。ジョブズ氏が新しいiPadの開発にかかわっていたことを明らかにした。孫社長は「スティーブの思いが込められた作品」と語り、「トータルバランスがすばらしい、本当にユーザーにとって使いやすい」製品だと力を込める。

新しいiPad。iPad 2に比べて、デザインとしてはほぼ変わらないが、画面は高解像度化し、文字の表示などがよりクリアになった。孫社長は、「液晶のドットが見えると、人の目はそれを補完しようとして疲れやすい。ドットが見えないので、新しいiPadは疲れない」とアピール

液晶の色温度は、iPad 2と新しいiPadで異なるようだ

デザインの違いとして、背面のカメラがあげられる。レンズが高品質になり、カメラのサイズが大きくなっている

今回の新しいiPadは、国内では午前8時から発売が開始され、東京・銀座のソフトバンクショップ銀座や、そこからほど近いアップルストア銀座などの店舗で販売が開始された。ソフトバンクショップ銀座では開店時で70人以上が並び、アップルストア銀座には450人以上が並び、発売直後に新製品を手に入れていた。

発売に合わせ、ソフトバンクBBの新しいiPad用アクセサリも登場している。ケース4種類、前11アイテムが販売される

ソフトバンクショップ銀座の先頭に並んだのは埼玉から来た男性で、15日22時30分頃から待っていたということで、同店で一番の購入となり、孫社長から直接製品を受け取っていた。なお、同店では取材時点でまだ当日分の在庫があり、すぐに購入が可能となっていた。