ワコムは、3日と4日に代官山ヒルサイドテラス(東京・渋谷区)にて開催された「Wacom Creative Seminar Special」の会場に、16日に発売予定のペンタブレット「Intuos5」のタッチ&トライコーナーを開設。本レポートでは、セミナーの参加者やIntuos5の体験が目当ての来場者に、試用後の感想を聞いてみた。

会場となった「代官山ヒルサイドテラス E棟」

Intuos5のタッチ&トライコーナー

プロフェッショナル用ペンタブレットのIntuos5(インテュオスファイブ)は、既存機種のIntuos4から搭載された、2,048レベルの筆圧機能や、最小で1gの筆圧荷重を感知する高い認識機能を継続。それに加えて、新UI技術「ヘッドアップディスプレイ」の採用、ワイヤレス接続への対応、スクロールや拡大縮小などの操作が行えるマルチタッチ対応モデルの追加、そしてタブレット本体や付属ペンにソフトなラバー素材を採用するといった特徴を持つ。

会場には、Intuos5の各サイズ(small / medium / largeの3タイプ)が取り揃えられ、「Corel Painter」「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」などがインストールされたパソコンに接続された状態で試用できる環境が用意されていた。

気になる来場者の感想は?

会場では、Intuos5を自由に操作できる環境が用意され、ワコムのスタッフが機能の説明なども行っていた

「今使っているIntuos3よりも描き味は良くなっている気がしますね。今日の試用では、指でスクロースできるマルチタッチ機能の動きにくさも感じましたが、使い込んだり、上手く設定できれば描画速度が相当上がるじゃないかと期待しています。ヘッドアップディスプレイもいいですね。Intuos3ではエクスプレスパッドが使いにくいのでオフにして、キーボードのファンクションキーと併用していたんですが、この機能があるなら使いたいですね」(男性 : アニメーター)

「Intuos4を使っていましたが、椅子にもたれながら作業ができるワイヤレス機能はとても魅力的です。マルチタッチ機能に関しては、タッチ機能搭載の「BAMBOO」も使っていたので、Intuos4の描き味とBAMBOOの使い勝手が両立できればと期待しています。ただ、Intuos5ではペンが本体の近くにあるとペンの方を認識してしまうのがもどかしいですね。ヘッドアップディスプレイとエクスプレスパッドも使いやすかったです。パットのボタン上に凹凸が付いて、誤操作への対応も考えられてましたし」(男性 : Webデザイナー)

「Intuos4を買ったばかりなので、惜しいことをしたという気分です(笑)。やっぱりワイヤレスは魅力的ですし、拡大や縮小、スクロールが感覚で操作できるマルチタッチ機能も欲しいです。Intuos4と交換できるものなら交換してほしい!」(女性 : イラストレーター志望)

「いま使っている古いペンタブレットは、筆圧感知も搭載されていなくて、ペンを動かしたら絵が描ける程度の機能しかなんです。でも、Intuos5ならショートカットも手元で行えるし、スムーズな筆圧感知で思った通りの太さで線が描けるので手描きに近い感じです。Illustratorの"塗りブラシツール"で使うと、すごく便利ですね」(女性 : グラフィックデザイナー志望)

このほかにも、「他社製を使っているが、Intuos5はペンを傾けたときの認識率が高くてとても良い」「ペンを滑らした時の摩擦が紙に近い」といった感想があった。Intuos5は、16日に発売が予定されているので、気になった人は店頭や同社のWebサイトでチェックしてみよう。