スペイン・バルセロナで2月27日から3月1日まで開催される世界最大のモバイル向け見本市「Mobile World Congress 2012」にあわせて、台湾ASUSTeK Computerがプレスカンファレンスを開催。昨年6月に発表した「PadFone」の詳細を公開したほか、タブレットの「Transformer」の新製品を発表した。

台湾ASUSTeK Computerは27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕する世界最大のモバイル向け見本市「Mobile World Congress 2012」にあわせてプレスカンファレンスを開催した。昨年6月に発表した「PadFone」の詳細を公開したほか、タブレットの「Transformer」の新製品を発表した。

PadFoneは、台湾のIT見本市「COMPUTEX Taipei 2011」の会場で発表されたスマートフォンとタブレットが合体・変形(transformation)する独特の機構を備えた端末。本体はスマートフォンで、大型液晶を備えたタブレットの背面にスマートフォンを入れると、タブレットとして利用できるようになるというもの。当時は開発発表だけで、製品化の日程は未定だった。

今回のMobile World Congress 2012では、PadFoneの製品化が確定し、その詳細が発表された。OSはAndroid 4.0(Ice Cream sandwich:ICS)を採用し、CPUは1.5GHzデュアルコアCPUのQualcomm Snapdragon S4を搭載。HSPA+/W-CDMA/GSM/GPRS/EDGEに対応し、ディスプレイは4.3インチ960×540ドットのSuper AMOLEDとなっている。

PadFone本体。ICS・デュアルコアCPU搭載のスマートフォン

本体背面

本体側面

タブレット側は「PadFone Station」と呼ばれ、10.1インチ1280×800ドットのディスプレイを備える。6,600mAhのバッテリを内蔵しており、PadFone本体の1,520mAhとあわせると、「バッテリ駆動時間は5倍に伸びる」という。Station側はバッテリ内蔵ディスプレイという位置づけで、PadFoneを外部ディスプレイに接続したのと同じ扱いになる。

Stationの背面にあるカバー内にPadFoneを入れる

そのため、歩行中はPadFoneで操作して、自宅や車中などでStationに端末を内蔵して大画面で使っても、全く同じデータをシームレスに利用できる。これをASUSでは「Dynamic Display」としており、同社のJonney Shih会長は、「電話とパッドの2イン1の革命」と表現する。

外ではスマートフォンとして利用し、席に着いたら大型ディスプレイで閲覧できる

音質にもこだわり、SonicMasterによる高音質化を図っている

2イン1で利用できる