前回、胸が大きいということは大変なことだらけということを説明した。だが、まだまだ大変なことはある。というわけで、続編。ちなみに、いわゆるグラマーサイズである筆者は、最近では胸を小さくする手術に興味がわいてきた。それくらい、胸が大きいことは結構深刻なのである。

斜め掛けのカバンが怖い

両手が自由になるので何かと便利な斜め掛けバッグ。しかし、これを使うときは注意しないといけない。油断すると肩紐がちょうど胸の谷間部分に来て、ありえないくらい胸を強調してしまう。なので、肩紐が首のすぐ下、鎖骨あたりから胸の上を通り、脇のすぐ下にくるよう、頻繁に肩紐を上げる必要がある。首が絞まりそうでちょっと苦しいが、余計な視線を集めてしまうよりマシなのだ。

タートルネックのセーターが怖い

リブ編みのセーター、特にタートルネックのセーターは首からおなかの部分までかなりタイトなものが多い。筆者も昔は好んでよく着ていたのだが、自分の上半身を横から見てびっくりした。全体がタイトなだけに、胸の大きさがやけに強調される。つまり、胸が大きい人にとっては、「タートルネックセーター×斜め掛けかばん」が史上最悪の組み合わせとなる。

前ボタンのシャツは、隙間から下着が見える

筆者は小柄な体型のため、服はたいていSサイズである。しかし、前ボタンのシャツは要注意。ひどいものはそもそもボタンがとめられないし、とめられたとしてもボタンがはじけ飛んでしまいそうな状態で、息が苦しい。しかも、ボタンとボタンの間がばっくり開いてしまい、下着丸見え。もういや……。

痩せても小さくならないのに、太ると大きくなる

これは「あるある」ネタではなくて、ひょっとすると筆者だけなのかもしれないが……。 よく、「痩せると胸が小さくなる」なんて話を聞く。そこで、胸が大きくて悩んでいる筆者は、ダイエットに挑戦した。3kgほど痩せたのだが、これまでつけていたG65のブラが普通に着用できた。がっかり。そして、リバウンドで5kg太ったら一時はH65になってしまった。

胸のことなんて気にせず洋服を選んでみたいな。華奢でかわいいブラジャーを着けてみたいな。そんなことをもう15年も前から思っている。神様、どうかこのささやかな夢を叶えてくださいっ!

イラスト: 伊東ぢゅん子