ReadyNAS DUOv2の同梱物は、ReadyNAS Duov2本体、インストールガイド、 保証書(製品保証規定)、電源アダプタ、電源ケーブル(コンセント形状が異なる3本)、LANケーブル、リソースCD、HDD固定用ネジだ。ネットワーク環境がすでに存在することは前提だが、あとはハードディスクドライブ(HDD)を自分で用意すれば利用開始できる。

ReadyNAS DUOv2の同梱物

まずはHDDの装着だ。本体からHDDケースを取り出し、裏から付属の4本のネジでケースに固定、本体に装着する。そして、電源コードを挿し、LANケーブルでネットワークに接続すれば、本体側の準備は完了だ。

HDDのケース

4カ所をネジ止めする

次はユーティリティのセットアップ。付属のリソースCDを使って、RAIDarというツールをインストールする。基本的にウィザードのまま進めばよいので、迷うようなことはないだろう。場合によっては、ユーティリティのアップデートを求められるので、最新版をインストールしておくとよい。

付属のリソースCDをセットして、ReadyNAS RAIDarユーティリティをクリックしてインストールする

インストールが完了すると、RAIDarが立ち上がり、自動でReadyNAS DUOv2を認識する。HDDの初期設定が行われ、ステータスが「ボリューム作成中」「ファイルシステムのチェック」と変化していく。ステータスにバージョンが表示されたらOKだ。「設定」ボタンをクリックし、設定を開始する。

RAIDarの初期画面。ステータスにバージョンが表示されたら準備OK。「設定」ボタンをクリックする

RAIDモードを設定

ReadyNAS DUOv2は、RAID 0/1のほか、X-RAID2という、NETGEARが独自に開発したRAIDモードもサポートする。X-RAID2は、ボリューム増設時にデータの再配置、最適化を自動で行い、ファイル共有を止めることなく1台のHDDから最大6台までのHDDを増設して自動でRAIDボリュームを増加させることができる。さらに、データを移し替えることなくHDDを随時1台ずつ大容量のHDDに変更することもできる。そのため、最初は1台のHDDだけで運用し、容量が一杯になってきたら、追加するという運用ができ、自由度が高い。

RAID 0は、「ストライピング」とも呼ばれ、複数のディスクを1つのディスクとして扱う、容量重視の使い方。書き込みはディスクに分散して行うので高速化される。ただ、1つでもディスクが故障するとデータを読み出せなくなるので、信頼性の向上はできない。

一方、RAID 1は「ミラーリング」と呼ばれ、同じ内容を複数のディスクに書き込むので、一方のディスクが故障しても、データを読み出すことができる信頼性重視の方式。ただ、2台のHDDを利用しても、利用できる容量は1台分となる。

もし、RAID 0/1のいずれかを使用したい場合は、モードの変更が必要だ。ただ、モード設定ができるのは、初めてReadyNASを起動後、最初10分間のみ。それ以降、変更はできなくなる。最初10分間にRAIDarの画面で「設定」ボタンを押すと、RAIDの設定画面が表示され、それを過ぎると、デフォルトであるX-RAID2モードに自動設定される。もし、後から変更する場合は、本体を工場の出荷状態に戻し、再度、設定をやり直す必要がある。とくにRAID 0/1を利用する必要性がなければ、デフォルトのX-RAID2がお勧めだ。

起動後、最初10分間のみ起動できるRAIDモードの設定画面