【レポート】
映画『ヒューゴの不思議な発明』の日本公開を控え、同作品の監督を務めたマーティン・スコセッシ監督が、TOHOシネマズ六本木ヒルズにてティーチインイベント「スコセッシ監督の1夜限りの白熱教室」を開催した。
マーティン・スコセッシ監督は、これまで映画『タクシードライバー』(1976年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『シャッターアイランド』(2009年)などを手掛け、2007年には『ディパーテッド』(2006年)でアカデミー賞監督賞および作品賞を受賞した映画界の"巨匠"。
最新作『ヒューゴの不思議な発明』は、ブライアン・セルズニックの小説「ユゴーの不思議な発明」を映像化したもの。1930年代のパリを舞台に、駅の時計台に隠れ住む少年ヒューゴの不思議な物語と、"特撮映画の父"として知られるジョルジュ・メリエスの半生をミックスしたストーリーで、スコセッシ監督にとって初の3D作品となっている。
本イベントでは、映画・映像業界を志すデジタルハリウッドやバンタンの学生150名を招待。学生から発せられる真剣な質問に対し、スコセッシ監督が丁寧に答える姿が印象的だった。質問者である学生から「映画の(機械)人形がオスカーに見えたので、(アカデミー賞)いけると思う」との発言があると、「本当かい!? 」と爆笑するなど、和やかなムードで質疑は進められた。
また、映画に込めるメッセージ選びについては「数年、または10年程度で廃れてしまうようなトピックには興味がないんです。自分の作品を振り返ってみても、信頼、裏切り、罪、責任といったような、人間の基本的な要素、つまり普遍的なテーマを扱った作品が多いように思う」とコメント。「スコセッシ監督の想像力の源は? 」との問いに対しては「子どもの頃に抱いていたイマジネーションの世界に戻ることです。また、次回作ではもっと違った表現に挑戦したいと夢中になることも大切だと思います。まるで砂漠で蜃気楼を追い求めるようなものですね」と語った。
さらに、イベントの最後には「映画は変わり続けています。いろいろな技術の登場により、皆さんには新しい表現方法に挑戦する機会が与えられていますよ」と、会場にいる学生に対しエールを送り、イベントを締めくくった。
最新作『ヒューゴの不思議な発明』は3月1日より、TOHOシネマズ有楽座ほか、全国でロードショー。
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