【レポート】

デジタルクリエイターの祭典「eAT KANAZAWA 2012」密着レポート【2】

石川県金沢市を舞台に、メディアアートとクリエイターの祭典「eAT KANAZAWA 2012」(以下、イート金沢)が1月27、28日に開催された。本レポートでは同イベントの初日の様子をレポートする。

【レポート】デジタルクリエイターの祭典「eAT KANAZAWA 2012」密着レポート【1】

イート金沢初日のプログラムは、デジタルコンテンツ作品を対象としたアワード「eAT KANAZAWA Digital Creative Award 2012」の表彰式と、NHKのドラマ制作ディレクター・加藤拓(かとう・たく)氏と菱川氏による特別フォーラム「NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』が伝えたかったこと」。ともに金沢市文化ホールで行われた。

アワード表彰式

21都道府県および台湾から合計135のデジタルコンテンツ作品の一般応募があった今回のアワード表彰式には、現金沢市市長である山野之義(やまの・ゆきよし)氏をはじめ、審査員を務めた7名の著名クリエイターがプレゼンターとして登壇。山野市長は「とんがったセンスで新しい文化が勃興する日になることを祈念している。もっといろいろなアーティストが輩出され、石川を、日本を元気にしたい」と挨拶した。ちなみに、山野市長はイート金沢実行委員会の会長も務めている。2010年の市長選時では公衆無線LANの設置を公約のひとつに掲げるなど、金沢市の新しい創造文化の発信、人材育成に対して積極的な活動もコミットメントもする人物として高く評されている。

アワード各賞に選出された作品は、イート金沢のWebサイトから閲覧できる。年々、作品のレベルは上がっており、各審査員の講評でもクオリティの高さはもとより、オリジナル性の高さが受賞ポイントに大きく寄与していたというコメントが多く挙げられていた。エレクトロニックアートを支えるテクノロジーの進化と認識が一般化する一方で、表現者として評されるためにはテクノロジーに頼らないセンスの部分が肝要なのは、時代を超えて普遍なのだろう。しかしながらテクノロジーの進化によって見えてくるものや表現手法が広がっていくのも事実だ。クリエイティブ表現はテクノロジーの進化と一対。その一端が本アワードからも垣間見られた。なお、金沢市内の小中学生、石川県内の高校生を対象としたイートアワードジュニア部門の表彰式は別日程にて授賞式が行われた。

続いて、2011年まで設けられていた名人賞の受賞者記念製作の進捗報告があった。金沢ならではの伝統工芸と受賞アーティストとのコラボによる名人賞記念制作として、2010年受賞のリリー・フランキー氏は、氏デザインによる「加賀繍の着物製作」を行い、都合2年におよぶ加賀繍の着物が披露された(なぜか審査員の1人、明和電機社長・土佐信道氏がモデルに)。

また、2011年受賞の建築家・デザイナーである鄭秀和氏は、金沢の若手工芸家とのキャンドルスタンド制作の報告を行った。キャンドルスタンドはまだ開発途中だが、いずれのタイミングで製品としても販売予定だという。

次回、特別フォーラム「NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』が伝えたかったこと」の様子をお伝えする。



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