「逆転裁判10周年 特別法廷」水木一郎アニキ熱唱で会場は大沸騰!!

カプコンは29日、東京・港区の「メルパルクホール」にて『逆転』シリーズの10周年を記念した「逆転裁判10周年 特別法廷」を開催した。

イベントでは『逆転裁判』シリーズの開発陣やスペシャルゲストによるトークショーに加え、ゲームのキャラクターによる「特別法廷」の上映会、アニソン界のアニキこと水木一郎氏のライブなどが行われた。また、会場限定のオリジナルグッズも販売されており、購入するための行列は1Fから2Fへと延びていた。

今回、行われた「特別法廷」の上映会だが、残念ながら撮影はNG。物語は、成歩堂龍一や御剣怜侍、裁判長らが謎の招待状を受け取り法廷に集結したところから始まった。イトノコ刑事から矢張政志が殺害されたとの報告を受ける……のだが、終始その話はスルーされ、会場から大きな笑いが起こっていた。

また、ユーザーから募集したという「本シリーズで好きな音楽は？」のアンケート結果なども発表。気になる結果は、1位「追求 ～追いつめられて」、2位「大江戸戦士トノサマンの唄」、3位「逆転姉妹 ～綾里真宵のテーマ」、4位「珈琲は闇色の香り ～ゴドーのテーマ」、5位「異議 あり! ～成歩堂龍一のテーマ」となり、曲が流れるたびに会場から歓声が上がった。

さて、イベント最初のトークショーに登場したのは、『逆転裁判』シリーズのプロデューサーの竹下博信氏、江城元秀氏、ディレクターの山﨑剛氏、巧 舟氏。『逆転裁判』シリーズにまつわるさまざまなエピソードが語られた。

まず、巧氏は「実は、当初『逆転裁判2』を作る予定はなかったんですが、『逆転裁判』の完成直後、上司が会社を説得して3作作ろうという話が持ち上がりました。それで『3カ月で5話を書け!』という話になり、頑張って書いたんですが、今となっては考えられない話ですね(笑)。しかし、製作途中で1話が入りきらなくなり、『逆転のレシピ』というエピソードは『逆転裁判3』に取り入れることになりました」と語ってくれた。

『逆転検事』のエピソードについて語ってくれた江城氏は「『逆転裁判』の世界で新しい遊びを作りたいというところからスタートした『逆転検事』。当時、新人だった山﨑ディレクターと2人で、日夜苦労しながら作ってきました」とコメントした。

続いて、山﨑氏は『逆転検事』に登場予定だったが、お蔵入りになってしまったキャラクター「犬飼ルカ」を披露してくれた。犬飼ルカはイルカの調教師で、イルカにしか心を開かない少女という設定。そこで彼女と仲良くなるべく、御剣が無理ゲーを強いられる……というストーリーが展開される予定だったようだ。また、『逆転検事2』ではボリュームの都合上、カットになった幻の第3話が存在し、その関係で最終話が2つに分かれ第4話・第5話になったこと、相沢詩紋が幻の第3話で登場して大活躍する予定だったこと、大統領の王帝君は死ぬ予定でなく御剣と直接対決するなどの裏エピソードが語られた。

その後、『逆転裁判』のコラボレーション情報が続々と公開された。まず披露されたのが、2月11日から公開予定の映画『逆転裁判』。映画の予告編が流れたのち、出演者からのビデオメッセージが届けられた。

成歩堂龍一役を務めた成宮寛貴さんは、「このたびは『逆転裁判』シリーズ10周年、おめでとうございます。今回、成歩堂龍一というキャラクターを演じてみて思ったことは、誰もが信じてくれない人にも本気で信じて、それを貫き通す強さと情熱を持った男で、芯の強い、夢を持ったキャラクターということでした」とコメント。

御剣怜侍役の斎藤工さんは、「御剣怜侍は『逆転裁判』シリーズ以降、成歩堂龍一に感化されて変化していく部分がとても魅力的なキャラクターで、一見クールなんですが善の部分・悪の部分を持ち、誰もが一色じゃないという描き方が素晴らしいなと思いました。やはり成歩堂と対照的で、でも同じ部分を持っているという彼との距離感を大事に演じました」と語った。

綾里真宵役の桐谷美玲さんは、「『逆転裁判』シリーズはずっとプレイしているんですが、とにかく謎が楽しくてしょうがないですね。自分で操作して、ヒントを見つけて謎を解き明かす爽快感がなんともいえないんですよ。怪しいところはぜんぶペンでタッチしちゃいます(笑)。大好きな真宵ちゃんを演じるということで、その気持ちをそのまま映画で表現してみました」とコメントしてくれた。

そのほか、映画『逆転裁判』オリジナルグッズの情報も公開され、オリジナルシールや、タイホくんのぬいぐるみ、タイホくんのキーカバー、タイホくんのパスケースなどが登場予定だ。発売日は2月上旬。映画館のほか、カプコンオフィシャル通販サイトイーカプコンなどで、販売予定なので、タイホくんファンは要チェックだ。

映画『逆転裁判』記念グッズ

次項では、レベルファイブの日野氏登場。注目の『レイトン教授 VS 逆転裁判』、そして『逆転裁判5』の発表へ――続きを読む