政治家・与謝野馨…相手にとって不足なし!

1月22日に、ニコニコ動画が運営するライブハウス・ニコファーレで「与謝野トライアスロン」なるイベントが開催された。与謝野とは、政治家の与謝野馨氏のこと。てっきりニコファーレで政治系の討論番組でもやるのかと思ったら、そうではなく、与謝野氏がニコ動ユーザーと5つの趣味で対決するイベントだった。ニコニコ動画のやることはいつも斜め上にズレている。

ということで、政治家・与謝野馨ではなく、趣味人・与謝野馨としての新たな一面が見えた本イベントを写真を交えつつレポートしていこう。

ニコファーレのステージに立つ与謝野氏。何だか不思議な光景だ

まずは今回与謝野氏がユーザーと対決する競技を説明しよう。種目は与謝野氏が得意とする趣味分野から選ばれた5つ。「自作PCタイムトライアル」「囲碁無双」「カメラグランプリ」「クイズ与謝野馨」「一人百首」である。与謝野氏はすべての種目に出場するが、ユーザーはいずれか3種目に出場すればOK。とはいえこれだけジャンルがバラバラだと、3種目といっても相当大変である。

そんな大変な競技に挑戦する勇敢なチャレンジャーは、「zaki」「ぺ~ん」「そうすると新川崎直城」「akikagur」の4人だ。彼らが与謝野氏相手にどんな戦いを見せるのか、注目の戦いがいよいよスタートした。

ぺ~ん氏(左)とzaki氏

akikagur氏(左)とそうすると新川崎直城氏は共にユーザー生放送の生主

初戦は自作PC対決

第一種目は「自作PCタイムトライアル」。用意されたパーツを組み立て、LinuxOSのインストールまでをもっとも早く完了した者が勝者となる今回の目玉競技だ。あまり知られていないかもしれないが、実は与謝野氏は毎年数台のPCを自作するという自作PCマニアなのだという。

「73歳の政治家」というステータスからはちょっと想像しにくい趣味だが、競技が始まると与謝野氏はそれまでの穏やかな表情から一変、真剣な面持ちでPCパーツを手早く組み立てていく。

スピードもそうだが与謝野氏の作業はとにかく丁寧で慎重。このあたりに性格も出る

対する挑戦者はzaki氏、そうすると新川崎直城氏、akikagur氏の3名だが、そもそもPC組み立ての経験がないままに挑戦したというそうすると新川崎直城氏は早々に戦線離脱し、残る3名の争いとなった。

与謝野氏を含む3名の実力はほぼ互角といったところ

最終的に1時間弱で3名全員の組み立てが終了し、OSインストールを行った結果、僅差でzaki氏が勝利。しかし与謝野氏もエラーなくきちんとPCを完成させ、2位と健闘した。与謝野氏は悔しそうな表情を見せていたが、自作PCにかける情熱と腕前が本物だということは十分に伝わったことだろう。

OSやパーツについて熱く語っていた与謝野氏。好きなものについて熱弁したがるのはどの世代のオタクでも同じである