チュンソフトのサウンドノベルゲーム最新作『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』が、PlayStation(R)3とPlayStation(R)Vita用ソフトとして発売。本作は出荷累計125万本を記録した、初代『かまいたちの夜』を彷彿とさせる、雪山のペンションで連続殺人事件が巻き起こるストーリーが用意されている。

サウンドノベルは、映像とサウンドを背景にストーリーを読み進めていく、ノベルタイプのアドベンチャーゲームだ。初代『かまいたちの夜』の発売当初、「普通の小説を読んだほうが安い」という声もあったが、ストーリーを描写する映像と、シーンを盛り上げるBGM、そして選択肢で大きく物語が変化する「マルチシナリオ&マルチエンディング」システムによって、あっという間に多くのゲームファンを魅了していった。

『かまいたちの夜』シリーズの第4作がPS3とPS Vitaに登場!

選んだ選択肢によってストーリーが変化

さて、本作は『かまいたちの夜』のリニューアルや続編などではなく完全新作。舞台は岩手県の遠野市。作家志望の主人公、坂巻快人(さかまきかいと)は、小説の題材を探しに遠野にあるペンションを訪れる。ペンションの宿泊予定者は10人のはずなのに、宿泊客はなぜか11人……。そして1人が露天風呂で殺されているのが発見される。快人は、偶然再会したかつての友人・立花京香とともに、事件の真相を探りはじめる……というのが主なストーリーだ。

また、今回は初代『かまいたちの夜』から本シリーズに携わってきた我孫子武丸氏(今回はシナリオ監修と一部のシナリオを執筆)はもちろん、麻野一哉氏、黒田研二氏、小林泰三氏、田中哲弥氏、汀こるもの氏、山口芳宏氏といった豪華執筆が参加している。

舞台は初代『かまいたちの夜』を彷彿とさせる雪山のペンション

学生時代の友人・立花京香もペンションに訪れていた。彼女の登場で主人公・坂巻快人の物語は広がりを見せる

宿泊者の1人、白河雪乃が事件の始まりを告げる

シナリオによってゲーム展開はもちろん、登場人物の立ち位置や性格も大きく変化

基本的にゲームは文章を○ボタンで読み進めていき、選択肢が登場したら方向キーで選んで文章を進めるといった流れとなるが、今回は新たな選択肢が登場する。

一度カーソルを選択肢に合わせると前の選択肢が選べなくなる「1WAY選択肢」や、一定時間経過すると選択肢が変化する「CHANGE選択肢」、タイムゲージが減少するにつれ表示された選択肢が変化していく「SECRET選択肢」など特殊な選択肢が用意され、よりスリリングなゲーム展開が楽しめるようになった。

「1WAY選択肢」では、次の選択肢を選ぶと上の選択肢は選べなくなる

時間が経過すると選択肢の1つが変化する「CHANGE選択肢」。時には待つことも大事

こちらも時間経過で選択肢が変化する「SECRET選択肢」。2つ以上の選択肢が同時に消える場合もある

また、部屋の中を自由に探索して気になるものを調査できる「おさわり選択肢」なども用意。ちなみにPS Vita版では、タッチで気になる場所を調査することが可能だ。

「おさわり選択肢」ではカーソルを動かして自由に調査できる

シナリオによっては、銃を撃つための照準用として「おさわり選択肢」が登場する

最大100人で犯人を突き止める新モード「みんなでかまいたち」の詳細は次項で!――続きを読む