登壇する石川純二氏

ソフトバンクBBは12月20日、SoftBank SELECTIONの新製品「デジタルTVチューナー」(ピクセラ製)を発表した。同製品はiPadやiPhoneなどで地デジやBSデジタル放送、110度CSデジタル放送をワイヤレス視聴できる周辺機器。22日より販売を開始する。

同日ソフトバンクBBは同製品の発表会を都内で開催。コマース&サービス統括 SoftBank SELECTION 事業推進本部 商品統括部の石川純二氏がデジタルTVチューナーの特徴を説明した。

デジタルTVチューナーはiOS 4.3.5以上のiPad、iPhone、iPod touchで、地デジ、BS/CSデジタル放送の3波をワイヤレス視聴できる周辺機器。放送波をHD画質のH.264形式に変換できるリアルタイムトランスレコーダーを内蔵する点が特徴で、自宅のリビングやキッチン、寝室など家中のどこにいてもiPadやiPhone向けに最適化された高画質で高音質なテレビ放送を楽しむことができる。防水仕様のiPadケースを利用することで、浴室などでも利用できる。

SoftBank SELECTIONの新製品「デジタルTVチューナー」

iPadの高精細なディスプレイでテレビの視聴が可能になる

テレビを見ながらのウェブブラウジングも可能

テレビ視聴中に縦置きにすると、画面下半分にブラウザが表示されWebが閲覧できる「ながら見モード」に切り替わる。ながら見モードはWi-Fi回線、3G回線のいずれでも利用可能。デジタルTVチューナー本体には無線LANアクセスポイントの機能を備えているので、ブロードバンドルーターに接続することでiPadやiPhoneだけでなく、3Gモジュールを搭載していないiPod touchでも利用可能だ。

専用無料アプリ「デジタルTV」は21日よりApp storeにて無料提供される

オンラインショップでの予定価格は15,800円

外形寸法は150×150×35mm、質量は約300g(本体のみ)

背面にはmini B-CASカードの挿入口、LANポート(10BASE-T/00BASE-TX)、電源ポート(DC入力)、地上デジタル用アンテナ端子(F型コネクタ)、BSデジタル/110度CSデジタル用アンテナ端子(F型コネクタ)を備える。

端末の設定から、ながら見モードのオンオフが切り替え可能(写真右)

なおデジタルTVチューナーは、iPadやiPhone上でパソコンを介さずに地デジ、BS/CSデジタル放送をワイヤレスかつリアルタイムで視聴できる国内初の製品だという(2011年12月20日時点/ピクセラ調べ)。

質疑応答では、字幕・データ放送・録画には対応しているか、との質問が出た。字幕には対応済みで、データ放送は非対応、録画については売り上げやユーザーの声を参考に今後検討していきたいとのことだった。複数端末の同時接続は可能か、との問いにはチューナー1台につき同時接続できるiOS製品は1台のみだが、複数の端末を登録しておき、時間をずらしてシームレスに利用することはできるとの回答だった。また、ソフトバンク以外からもiPhone製品が出ているがそちらの製品でも使用はできるのか、との問いには今のところハードウェアに制限はかけていない、とのことだった。

説明員によれば、同社がiOSのプラットフォームを開発できる環境とデジタル放送を取り扱える技術を併せ持っていたこと、加えてワイヤレス製品でデジタル放送のコンテンツを保護できる方法の開発に成功したことが、国内初のiOS端末対応デジタルTVチューナーとして本製品を発売できた理由だという。

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