あらゆる場所で使える高速な通信回線として、近年開発競争が激しさを増してきているモバイルWi-Fiルーター。スマートフォンやノートPCなどの端末からルーターにWi-Fiで接続すると、3Gなどの通信網を介してインターネットに接続できるという機器だ。各通信事業者から、それぞれの携帯電話網を利用したモバイルWi-Fiルーターが相次いで発売されているが、中でもこの分野で積極的に商品展開しているイー・モバイルは、2009年12月から2011年10月までの累計販売数量がナンバーワン(※1)になるほど、多くのユーザーの人気と支持を集めている。実際に、最新機種である「Pocket WiFi (GP02)」は、2011年7月の発売直後に売り切れとなる店舗が続出するほどだった。

Pocket WiFi (GP02)。表面(画像左)と背面

下り最大42Mbps、上り最大5.8Mbpsという高速モバイルデータ通信サービス「EMOBILE G4」に対応した「Pocket WiFi (GP02)」。詳細な製品解説は他の記事ですでに取り上げているため、今回は「Pocket WiFi (GP02)」が具体的にどういったシーンで活用できるのかを解説していきたい。第1回目は『ビジネス編』として、4パターンのビジネスシーンを想定した活用例をご紹介する。他社と比較しても安価な月額3,880円で使い放題(「EMOBILE G4 データプラン (にねんM)」で「高速モバイルキャンペーン(※2)」適用時)という料金設定の本製品。読者のみなさんのビジネスシーンに適しているかどうか、この活用例が参考になれば幸いである。

※1 2009年12月から2011年10月までのGfK Japan「モバイルルーター」部門の通信事業者別期間累計販売数量シェアにおいて。(全国の有力家電量販店販売実績を集計。2011年11月30日現在。イー・アクセス株式会社調べ)
※2 2012年5月6日まで。

ノートPCとともに持ち運ぶのも苦にならない、軽量・コンパクトさ

~ 会議での「今すぐ確認したい」という要求にも即対応できる ~

「Pocket WiFi (GP02)」があれば、クライアントとの会議で即座の対応が可能に

議事録をとったり資料を参照したり、あるいは提案資料をプロジェクターで映したりするために、クライアントとの打ち合わせ時にノートパソコンを持ち込んでいる人も多いはず。そのノートパソコンは、外出時や客先にいるときでもインターネットに接続できる状態になっているだろうか。

たとえインターネットに接続できなくても、使用者本人が、メモを取ったり資料を見るため、と割り切っていればそれほど問題はないのかもしれない。とはいえ、会議の中で、その場ですぐに確認がとれればスムーズに進められそうな課題が続出するのはよくあること。検索すればすぐにでもわかりそうなものなのに、インターネットに接続できないがために“持ち帰ってあとで回答します“というやり方を繰り返していたら、手間も時間もかかって非効率だ。重要な提案の場であれば、受注を逃すことにもなりかねない。