良かったところは…

反応が早い点。誰でもそうだと思いますが、パソコンでも何でもより反応のいい機種を選択すると思います。EX-ZR15は、今まで使ってきたデジカメで一番速かったです。シャッターを押してタイムラグなく撮れています。デジカメとは思えないストレスのなさです! 何回も連続でシャッターを押しても大丈夫でした。

再生を連続させてもパパパパパッと写真が瞬時に切り替わっていきます。撮影から再生への転換などきびきびしていて気持ちがいいです。動画撮影への移行も、裏面のビデオボタンを押すだけですぐに撮影が始まります。ちなみに電源ON/OFFボタンでなくても、撮影ボタンか再生ボタンを押すだけでも起動できます。これは良い操作性だと強く感じた点です。

ペットに奪われてしまった私のソファ。。

今までのカメラはシャッターを切るまでに時間がかかり、可愛い寝姿を撮影するのにも苦労してましたが、これでバッチリです

もう1つ使いやすいと思った点は、液晶画面側にあるボタンのシンプルさです。カメラ/ビデオ/再生がワンプッシュで選べて分かりやすいし、動画撮影を使う機会も増えて楽しみが広がりそうです。

また、パールがかったホワイトの本体カラーも気に入っています。手触りも上品なものに感じました。

アップした写真もペットモードならでは。 いつもはカメラに協力的でない愛犬も、簡単に撮影できました

独特のフンワリ感が思い通りに表現できて大満足です

明るい印象に撮れるので、実際の部屋よりもお洒落に見えているかも?!

ちなみに、デジカメ本体とUSBケーブルを直接つなぐタイプの充電は初めてでした。これが楽なのか、使い続けていけば分かると思いますが、今のところ、海外旅行など予備の充電池を確保できないと心配だと思っています。(編集部注:付属のACアダプタはUSB変換タイプ。同じく付属の専用USBケーブルを使ってPCからでも充電可能)

私のイチオシはマクロ撮影

たいていのカメラには、裏面にチューリップマークのマクロ撮影モードボタンがあります。でもEX-ZR15には、その表示がないので、最初に見たときに気になりました。例えば、食事に行ったときや料理がうまくできたときなど、写真を撮ることがよくあります。今まで、おいしそうに撮れるように料理に近づき、必ずマクロに設定していました。

美味しそうなデザートを前にぱしゃり、カメラを取り出してすぐに撮影できるので、へんな間を作らずにすみます

サラダドレッシングの水滴までクッキリ

ですが、EX-ZR15では撮ってみて納得しました。通常モードでもマクロ設定が必要ないほど接写できて驚きました。カタログの表記には「通常」も「マクロ」も約2cmからの撮影距離となっていました。驚きです。私がイチオシの機能です。(編集部注:プレミアムオートモードにすると、近距離の被写体を撮るときに、自動でマクロモードに切り替わる)

面白いと思った機能は…

カラーフィルター機能が楽しく使えました。全部で8色より選べて、モノクロ写真などが撮れるというもの。それだけならありそうだけど、紫やピンクなどもありました。ちょっと遊び心なのかなと思います。実際は、あまり使わないかもしれませんが…。また、サウンド音を替えられるという点もちょっとかわいい機能だと思います。ほんの少しカスタマイズするだけで愛着が湧きます。

午前中のやわらかい光を撮ってみました

カラーフィルターの「青」。寂しげです

カラーフィルターの「赤」。夕方の雰囲気です

カラーフィルターの「緑」。回想シーンのようです

逆光や暗い室内でもきれいに撮れた

逆光も、心配無用でした。背景はぼんやりと映る程度です。後ろから光が当たってできる輪郭のきれいさはそのままで、被写体は暗くならずに、さらに不自然に明るくなりすぎすに撮れました。デジカメで写真を撮る時のストレスの1つが解消され、むしろ、逆光で雰囲気のある写真をどんどん撮っていきたいと思いました。

夕方の光です。クマの輪郭が奇麗に出ています

暗い室内ではフラッシュを使うと思いますが、硬く不自然な写真が好みではないため、極力使わないことにしています。EX-ZR15も発光禁止に設定してあり、明かりのついた室内ではもちろん問題なく、明るめに仕上がるようです。

フラッシュありです。固いかなという印象です

フラッシュありに比べると暗いですが、こちらの羊の方が優しげです

さて、では部屋を暗くしたらどこまでいけるのか? そう思って部屋の照明を消して撮影してみました。ただ、隣の部屋の照明が漏れる程度の明るさで、真っ暗ではありません。

暗い室内をフラッシュなしで撮影。手持ちで撮ったのでブレましたが、かなり明るく写りました

写っていないだろうと再生してみると、えっ! 部屋の電気が消えてるとは思えないほど、はっきり明るく写っていました。動くものやカメラが不安定では当然ぶれますが、夏の花火や灯りのない夜の風景など、何が撮れるだろう…期待せずにいられません。

まとめ

今までレンズの性能や色の再現性、銀塩写真により近い画質かという点を注視してデジカメを選んでいました。カメラが故障して今回応募しましたが、こんなにいいのかと正直驚きました。ストレスなくきれいな写真が撮れ、デジカメを初めて買う人にも(少ないとは思いますが)、何台目かの買い替えの人にもオススメできると思いました。

車窓から気づいた秋の気配。 おもわず反射的に撮影していました

乗り物の中からでも連続してシャッターを押してるだけで楽ちんです

お気に入りの一枚。ぼけていますが、赤い月です

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