Twitterのハンドル名を変えたい時、てっとり早いのは新しいアカウントを作成することだ。しかし、アカウントを新規に作成するとゼロからのスタートとなり、これまでのフォロワーを失ってしまう。個人ユーザーはもちろん、企業がビジネスの一環としてTwitterを運営しているのであれば、現在の状態を維持しつつハンドル名だけ変えたいところだ。

American ExpressのOPEN Forumにその方法を教えてくれる記事「Twitterのハンドル名を変える方法(原題:How To Change Your Twitter Handle)」があったので、紹介したい。

ハンドル名だけを変える場合、まずはTwitterのトップページから自分のアカウント設定にアクセスする。そこの「ユーザー情報」というタブから「ユーザー名」を変えれば、ハンドル名が変わる。このページでは、メールアドレスも変更できる。

Twitterのアカウント設定の「ユーザー情報」タブ。ハンドル名はこのタブで変えられる

せっかくなのでハンドル名の変更にあわせて、写真や背景なども変えたいものだ。「プロフィール」タブでは、写真、名前、WebサイトのURL、自己紹介などを変更できる。背景は、「デザイン」タブで変更可能だ。

Twitterのアカウント設定の「プロフィール」タブ。このタブでは、プロフィール画像や名前を変更できる

記事では、既存のフォロワーが離れるのを防ぐため、「自己紹介」欄をに「ハンドル名を変更したこと」や「新しいハンドル名で引き続きダイレクトメッセージを受け付けていること」を書いておくようアドバイスしている。

ここまで読んで、「ハンドル名を変える理由がない」、「どんな時に変えればよいのかわからない」という人がいるかもしれない。記事では例として、ある金融ジャーナリストとファッション系ベンチャー企業を紹介している。

このジャーナリストは自著を出版するにあたって、たくさんのフォロワーを持つTwitterでもブランディングをすることにした。そこで、ハンドル名を書名の一部をとった名称に変更したとのことだ。新しいハンドル名を認識してもらうまでに約1ヵ月を要したが、その後は自著の認知が高まり売上が増え、自著を最初に知った人からのフォローによりフォロワーも増えたとのことだ。

企業の例としては、Have to Haveというファッション系ベンチャー企業の話が紹介されている。Have to Haveは社名変更後の新しい名称だが、Twitterのほか、Facebookなどのチャネルで社名変更を告げた。社名の変更はリスクを伴うものであり、共同設立者のCarla Holtze氏も「難しい決断だった」と振り返っている。だが、自社のコンセプトにフィットする社名に変更してブランディングを展開した結果、Twitterのフォロワーは増え、フィードバックも良好だという。

いかがだろうか? 面倒くさい作業に見えても、ハンドル名の変更により効果が出ることもあるので、マーケティングやブランディングの参考にされたい。