【レポート】

実導入レポート! WinServer/Hyper-V + XenDesktopの仮想デスクトップ環境

1 コストの抑制が至上命題

    岡崎俊彦  [2011/11/28]

    筆者の勤務先では、今夏、リース期間満了に伴うシステム入れ替えで、基幹業務システムにWindows Server 2008 R2+Hyper-V+Citrix XenDesktopという環境を導入しました。昨今流行の仮想デスクトップ環境です。システム管理者の皆さんに参考にしていただける部分もあると思いますので、その模様を簡単にお伝えします。

    システム概要

    筆者の勤務先は社員約70人の印刷会社です。制作現場ではMacintoshも多く使われており、こちらは基幹業務システムとはまた異なるネットワーク環境になっています。今回の導入は、受注・工程管理、経理、事務処理に使用するシステムで、営業、総務課スタッフが主に使用し、また工場の工程管理、作業日報入力等に使用します。

    必要となるものは以下の通りです。

    • ドメインコントローラ
    • DNSサーバー
    • DHCPサーバー
    • ファイルサーバー
    • データベースサーバー
    • バックアップ用システム
    • クライアント×27台

    ドメインコントローラとDNSサーバー、DHCPサーバー、ファイルサーバーは、負荷が小さい上にWindows Serverの基本機能でシンプルに運用できるため、1台のサーバーでまかなうことにします。データベースサーバーは、SQL Serverと基幹業務サーバーです。

    なお、Webサーバーやメールサーバーに関しては、外部のレンタルサーバーで運用しています。また、ドメインコントローラの冗長化のために、他に1台のエントリーPCサーバーを用意しています。

    最終的に、今回導入したシステムは、以下のようなものです。

    今回システムインテグレーター数社のご提案の中から、もっとも要求にマッチしたものとしてエム・エス・アイさんのご提案を採用し、それをベースにシステムの検討を重ねてこの構成にたどり着きました。

    • FTサーバー 1台
    • バックアップ用NAS、UPS 各1台
    • シンクライアント22台 + PC5台
    • 無線LAN AP
    • Windows Server 2008 R2 1本
    • Windows VDA 27本
    • Microsoft Office 2010 VL 27本
    • Citrix Xen Desktop

    PCサーバーとしてFT(Fault Tolerant Server)サーバーを採用し、Windows Server 2008 R2上で必要数のサーバー、クライアントを仮想PCで運用します。クライアント用仮想PCに関しては、仮想デスクトップの統合システムであるCitrix Xen DesktopとHyper-Vを組み合わせて運用します。

    理想的なエンタープライズシステムを構築するには中小企業では予算的に厳しいものがあります。そこで、いかにコストを絞りつつ、十分な成果を上げることができるかが至上命題でした。

    図1 : システム構成の概要

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