――それでは続いて、カップリングとなる「confidence driver」についてお伺いします。この曲はLiSAさんが作詞を担当なさっていますが、どのような想いを込めた詞になっていますか?

LiSA「まず曲を最初に聴いたとき、すごく疾走感のある曲で、何か攻めている感じがしたので、自分の意志の強さというものを前に押し出していきたいなと思いました。右に曲がったほうが絶対に近いし、標識にも『左折禁止』と書いてある。でも、私は左に曲がりたいんだよねっていう意志の強さ(笑)」

――それが歌詞で言うところの「ワガママ通り」?

LiSA「ワガママなんだけど、やっぱり自分の意志のとおり、自分がやりたいと思ったことをやればいいじゃんって。『左折禁止』になっているのは、何らかの理由があるからだと思うんですよ。左に曲がると危なかったり、その先が一方通行になっていたり。たぶん誰かがそれを経験して、その上で『左折禁止』にしてくれている。そういう意味では愛情だったりするのかもしれません。でも、私は自分の意志を信じたい。行ってみないとわからないじゃないですか。あなたは危なかったかもしれないけれど、私は大丈夫かもしれない。どういう結果になろうとも、自分の意志で選んだのだから、絶対に後悔はしないと思うんですよ。人に決められたのではなく、自分の意志を信じて進んで行こう、そういう意味を込めて書かせてもらっています」

――ワガママですね(笑)

LiSA「『左折禁止』もそうですが、それが愛情だとわかっているからこそ厄介なんですよ、私のエゴは。ちゃんとわかっているんですけど、そこは譲れない(笑)」

――続いては、期間生産限定盤に収録されている「ナミダ流星群」について教えてください

LiSA「『ナミダ流星群』は、詞を書いていただいたmeg rockさんと、事前にこの曲をどういう曲にしたいかというお話をさせていただいたんですよ。私は自分の弱い部分をあまり表に出さないタイプの人間で、それを言葉にして書くのもあまり得意じゃない。逆にそういうところが、meg rockさんの良さであり、得意となさっているところだと思うので、私の人に見せていない部分をmeg rockさんというフィルタを通して伝えられたらいいなって思いました。ちょっと切なく、ちょっと弱い部分を出しながらも、やっぱり前向きみたいな詞を書いていただいています」

――LiSAさんは弱気な詞は書けないですか?

LiSA「書けないですね。弱気というとちょっとちがうかもしれませんが、自分のこういうところが悪いとか、こういう自分が嫌いといった弱さは表現できるのですが、『私、寂しい』みたいな気持ちの弱さを出すのはあまり得意ではないです。そういった自分では書けない詞を、meg rockさんに書いていただけたのが、すごく良かったなと思っています。自分の歌として歌っても、かなりしっくりする感じになっています」

――詞の中で特に気に入っている部分はありますか?

LiSA「表現的な部分では、『ブーツのかかと分しか 近づけていない気がする』というところで、なるほどって思いました。こんな表現、私には絶対できないので、ただただmeg rockさんの感性に感動しました。涙が流れる姿と星が流れるところをリンクさせているところも本当に素敵だなって思いました」

(次ページへ続く)