ヤマハは9月、VPNルータの新製品「RTX810」をリリースし、今月から販売を開始した。仕様、あるいは価格からみて明白なように、RT107eの後継機といえる存在である。基本的な想定ユーザー層はSOHOなどの小規模ユーザーだ。しかし、単にRT107eのマイナーチェンジ・性能向上版に留まらず、大幅なスペック強化が図られている。

そこで、「SOHOユーザーの端くれとしての、自宅でRT58iを使用しているユーザーの視点」を中心としつつ、その他の立ち位置も織り交ぜながらRTX810の概要について紹介していこう。

「RTX810」

「RTX810」の背面

試用機の主な仕様   [対応回線およびサービス網] FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV、ATM回線、IP‐VPN網、広域イーサネット網、携帯電話網、フレッツ・サービス、IPv6 PPPoE/IPoE(フレッツ光ネクスト回線)、データコネクト(フレッツ光ネクスト回線)   [LANポート] 4ポート(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、ストレート/クロス自動判別)   [WANポート] 1ポート(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、ストレート/クロス自動判別機能)   [Flash ROM] 16MB   [RAM] 128MB   [経路エントリー数]最大2,000   [VPN対地数] 6   [PPPoEセッション数] 最大5   [認証機能] RADIUS、PAP/CHAP、MS-CHAP/MS-CHAPv2   [その他インタフェース] microSDスロット×1(SDHC対応)、USB×1(USB 2.0 Type‐A)、D‐Sub×1(設定用)   [サイズ/重量] W220×H42.6×D160.5mm/870g   [価格] 71,400円