【レビュー】iPhone 4Sのカメラをチェック!! - ソフト・ハード両面の改善点を解説

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iPhone 4Sのカメラをチェック!! - ソフト・ハード両面の改善点を解説

海上忍  [2011/11/11]

iPhone 4Sのカメラ機能は、従来のiPhone 4から大きく進歩を遂げている。両者を比較する場合、iOS 4から5へというソフトウェア面での変化と、レンズ部の改良などハードウェア面での変化という2つの要素があるため、その整理からはじめてみよう。

iPhone 4Sの「カメラ」はココが違う

まずはソフトウェア面から。アプリの『カメラ』は、2つあるボリュームボタンのうち「+」がシャッターボタンとして機能するようになった。スリープ時にホームボタンをダブルクリックすることで『カメラ』の起動が可能になり、突然のシャッターチャンスから撮影にするまでのタイムラグが短縮された。この2点は、シンプルだが撮影の快適さに大きくプラスになる部分だといえる。

さらにオプションではグリッド表示が可能になり、構図もすばやく決められるようになった。画面上のピントを合わせたい位置を長押しすれば、その位置にフォーカスと露出を固定することもできる(AF/AEロック)。デジタルズームも改良され、従来どおりスライダーでの操作にくわえ、ピンチ操作でズームイン/アウトが可能になった。

新たに顔検出機能も用意された。正面から写す必要があるものの、最大10人まで顔の露出を自動調整できるようになったのだ。実際に試したところ、生身の人間はもちろん、印刷物の顔写真や石像/銅像の類まで、かなり正確に「顔」を検出してくれる。カジュアルな場面で活躍するiPhoneのこと、ちょっとした人物撮影には大いに役立つことだろう。顔検出APIは登録デベロッパーにも公開されているので、今後サードパーティー製カメラアプリにも同機能に対応したものが増えるはずだ。

ロック状態でホームボタンをダブルクリックすると、『カメラ』を起動するためのボタンが現れる

グリッド線の表示が可能になり、構図を決めやすくなった

ハードウェアの改良

一方、ハードウェアとしてのカメラは4Sで大きく変わった。レンズ部を一見するかぎり先代の4とほとんど変わらないが、画素数は500万(1936×2592ピクセル)から800万(2448×3264ピクセル)へと大幅に増加。F値もF2.8からF2.4へと向上、明るさでは最近のコンパクトデジタルカメラに引けを取らない。レンズも5枚構成となり、不要な赤外線をカットするIRフィルターも搭載された。

実際に撮影すると気付くのは、シャッターが切れるまでの時間が短縮されたこと。HDR無効時には0.3~0.5秒程度の差でしかなく、体感差が劇的に改善されたとはいえないが、HDR有効時にはiPhone 4が約6秒かかるところ、iPhone 4Sでは約3秒と半分近くにまで短縮された。両機が同じiOS 5であることから推定すると、これはCPUがデュアルコアの「Apple A5」に変更された効果と言っていいだろう。

ハードウェアの強化により、動画は1080pのフルHDムービーを撮影できるようになった(iPhone 4は最大720p)。オン/オフはできないが、電子式手ブレ補正機能の搭載により、歩きながら撮影したりアングルを変えたりしても安定した撮影が可能になったことは、iPhone 4Sの大きなアドバンテージだといえる。

iPhone 4Sのレンズは5枚構成となり、画素数もiPhone 4の約1.6倍となる800万に増加した

iPhone 4Sで撮影したムービーのプロファイルをQuickTime Playerで表示したところ。フルHDで記録されていることがわかる

より自然な色合いを実現

撮影した写真を見比べて気付くのは、iPhone 4と4Sのダイナミックレンジの差だ。HDRを有効にすれば、iPhone 4でも白とび/黒つぶれの少ない写真を撮影できるが、4SではHDRを有効にしなくてもそれなりの画質を得られる。

iPhone 4では画像が青味がかる傾向が指摘されていたが、iPhone 4Sではそれが修正されているように感じられる。青空の写真を撮影するとその傾向は顕著で、iPhone 4が深めの青だとすると、iPhone 4Sは明るい青だ。肉眼で見たときの印象も、iPhone 4Sで撮影した写真のほうが近い。

植物の写真も、iPhone 4Sでは自然なやさしい色味に仕上がっている。F2.4という明るいレンズの効果か、背景の「ぼけ」もより印象的に表現できるようだ。未公表だが変更された(と推定される)イメージセンサは、ただ画素数が増えただけではなく、画質向上にも貢献している。数値としては現れにくいが、この色あいの変化こそが、iPhone 4Sのカメラ機能における最大の改良点なのではないだろうか。

左がiPhone 4S、右がiPhone 4。青空の色合いが異なるほか、ダイナミックレンジの拡大により4Sでは石壁や樹木の色つぶれが抑えられている

左がiPhone 4S、右がiPhone 4。4Sのナチュラルな発色には好感が持てる

(iPad iPhone Wireからの転載)

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