NECカシオモバイルコミュニケーションズは31日、2011年冬モデル新商品に関する記者発表会を開催した。発表会では事業戦略、新商品の紹介が行われたほか、端末を手にとって操作できるタッチ&トライコーナーも設けられた。

同社が今冬に提供する新端末は「docomo NEXT series MEDIAS PP N-01D」「docomo NEXT series MEDIAS LTE N-04D」「auスマートフォン MEDIAS BR IS11N」「MEDIAS CH SoftBank 101N」の4機種のスマートフォンと「docomo STYLE series N-02D」「docomo STYLE series N-03D」の2機種のフィーチャーフォン。MEDIASブランドを冠した最新スマートフォンが3キャリアに同時提供される予定だ。発表会の冒頭、代表取締役 執行役員社長の田村義晴氏からは「MEDIASの新たな価値提供について」と題するロードマップの説明があった。

登壇する田村義晴氏(写真左)

新しいブランドの新規参入やLTEサービスの開始などにより、今後ますます競争の激化が予想されるスマートフォン市場だが、同社ではMEDIASのグローバルモデルを開発し海外での販売にも注力していくという。国内で展開するラインナップに関しては、商品レンジを広げる意味合いから新たにカテゴリーが3つに分けられた。それによると、既に発売している薄型軽量の2機種および2011年冬モデルのMEDIAS PP、MEDIAS CHが含まれるのは「上質なスタイリッシュライン MEDIAS X」。MEDIAS LTEは最新デバイス・最新プラットフォーム、高速通信などを盛り込んだ「究極のハイスペックライン MEDIAS Z」に該当し、MEDIAS BRは手軽さと使いやすさが追求された「愛着の湧くコンフォートライン MEDIAS U」に入るという。

今回の4機種はMEDIAS第1世代との位置付けで、2012年ファーストモデル以降が第2世代となる(写真左)

MEDIASの新商品には常に新しい技術と連携していく「モノの価値」と、さらなる使いやすさを追求し心地良いスマートフォンを目指していく「コトの価値」の両方を訴求していきたい考えだという。今回冬モデルとして投入される端末でいえば、モノの価値を高めるという意味ではBLE(Bluetooth low energy、Bluetooth Ver.4.0)を利用してG-SHOCKと連携できるものや、ワイヤレス充電に対応したものなどが挙げられる。またサービス面も充実しつつあり、健康や美意識をサポートする「MEDIAS WELLNESS」「MEDIAS BEAUTY」などを通して、これまで以上にコトの価値を高めるサービスを追求していきたいとのことだった。

MEDIAS PLUSはハード面から、MEDIAS Serviceはソフト面からユーザー体験をサポートする

最後にグローバルモデルについての説明があった。北米におけるベライゾン・ワイヤレスとの契約を事業拡大の基盤にして、海外展開に筋道をつけていくという。端末はMEDIAS WPをベースにした、日本市場向けの機能を一部削除したものを使っているとのこと。「海外では防水防塵の薄型スマートフォンは珍しい。来年早々に何らかの形で(事業実績の)ご報告をしたい」と心強い言葉で締めくくった。

海外で展開しているMEDIAS COLOR(写真右)。カラーバリエーションが豊富に揃っている

続いて、同社取締役執行役員常務の小島立氏からは新商品についての具体的な説明があった。

登壇する小島立氏(写真左)

今回リリースされるMEDIAS端末には共通の機能として好感度タッチ、瞬撮カメラ、ATOK+T9の快適文字入力、G-SHOCK連携などがあるとのこと。G-SHOCK連携については、実際に会場でデモが行われた。

MEDIASならではの共通要素(写真右)