デルの23型ディスプレイ「Dell S2330MX」(以下、「S2330MX」)は、最薄部がわずか9.9mmという超薄型モデル。人目につく場所に設置してもそのスタイリッシュさが際立つ、それでいて価格も17,480円とお手頃なこのウルトラスリムディスプレイを試用してみた。

Dell S2330MX

■主な仕様   [パネルサイズ]  23型ワイド   [パネルタイプ]  ノングレア(非光沢)   [表示解像度]  1,920×1,080ドット   [視野角]  水平170度、垂直160度   [輝度]  250cd/平方メートル   [コントラスト比]  1,000:1(スタティック、標準)、8,000,000:1(ダイナミック、推定)   [応答速度]  2ms(標準、オーバードライブ搭載、GTG)   [映像入力]  DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub×1   [本体サイズ/重量]  W552.20×D188.26×H410.21mm/約3.76kg   [直販価格]  17,480円

超薄型のディスプレイはまるで23インチタブレット

最薄部9.9mmのディスプレイを真横から見るとほとんど「板」だ

「S2330MX」はとにかく薄い。もちろんスタンドの底部はそれなりの面積になっているし、ディスプレイパネルの背面もコネクタ類が配置されているあたりは多少厚みもあるのだが、パネル部は非常に薄いのだ。

最薄部は9.9mm。これがどのくらいの薄さかというと、事務用ボールペンの太さくらいを想像してほしい。横から手でつかんだ感覚は、完全に「板」だ。比較対象としては、例えばiPad 2の厚みが8.8mmだから、それより約1mm厚いだけ。23インチのタブレットに脚部がついているというイメージだ。

先にも述べたように、スタンド底部の大きさは一般的なディスプレイと極端に違うわけではなく、スタンド装着時の奥行きは188.26mmとなる。ということは、この製品は設置面積を小さくしたいユーザー向けというわけではなく、見た目の薄さを重視したいユーザー向けのモデルと考えるべきだろう。

脚部の構造は、底部となる丸い部品と脚部に分かれており、この2部品を組み合わせた上でパネルに取り付ける形だ。取り付けた感触はしっかりしている。全体が薄いために、角度調整などをした時には揺れが出るが、華奢で不安というほどではない。USBポートなどが存在しないシンプルなディスプレイだから、普段頻繁に本体を揺らすようなさわり方をすることもなく、問題にはならないだろう。

スタンドの底部は輪状のパーツ。特に小さくはないが、すっきりしたデザインだ

コネクタ配置部の最も厚いところではかっても、厚さは30.3mm。一般的な液晶ディスプレイと比較してもかなり薄いのは確かで、見た目は非常にすっきりしている。また、ボディカラーの黒もこの"すっきり感"を強調する効果がある。フロントから見た時のベゼル部分は光沢加工だが、背面は全体的にマットな仕上がり。引き締まった印象で、よりすっきりとまとまった感覚を演出している。