【レポート】

話題のワコム製デジタルスケッチペン「Inkling」、その使い心地は??

 

Intuos、Cintiq、Bambooシリーズなどのペンタブレット製品の老舗メーカーとして知られるワコムから、クリエイティブ分野のプロフェッショナルを対象としたデジタルスケッチペン「Inkling」が登場した。

ワコム製デジタルスケッチペン「Inkling」。デジタルペン本体やレシーバー、その他付属品が収納できるケースも付属。ケースは充電器およびクレードルとして役割も果たす。最長3時間の充電で、デジタルペンが最長15時間、レシーバーが最長8時間の連続使用が可能

本製品は、紙にペンで描いたスケッチなどを素早くデジタル化し、クリエイティブ制作に利用できる新しい入力ツール。同社オンラインストア「ワコムストア」からの限定発売(1万7,980円)となっており、製品パッケージには、ポールペン芯を備えた「Inklingデジタルペン」に加え、赤外線/超音波検知方式のスキャナを内蔵した「Inklingレシーバー」(充電式電池、Inkling Sketch Managerソフト、電子マニュアルを内蔵)、Inkling充電ケース、Inklingデジタルペン用充電式電池、黒ボールペン替え芯4本、USB接続ケーブル(約25cm)、クイックスタートガイドなどが同梱される。また、オプション として、黒ボールペン替え芯 4本セット(1,050円)、黒ボールペン替え芯12本セット(2,100円)、デジタルペン用充電式電池(1,575円)なども用意している。

デジタルペンに付属の充電式電池をセットし、Inklingレシーバーを用紙の上部中央に取り付けるだけで、紙とペンで描かれたアイデアやコンセプトのベースとなるラフスケッチを即座にデジタルデータに変換できる

なんといっても、先行する類似の他社製品と比較して最大のアドバンテージとなるのが、1024レベルにおよぶ高感度の筆圧感知機能であろう。本機能により、紙にボールペンで描いたスケッチの形状だけでなく、その線形までもを含めた正確なニュアンスを、そのままデジタルデータとして取り込み可能だ。また、描画の最中にレシーバー上に設けられたレイヤーボタンを押すだけで、ただちに新しいレイヤーを作成することができるため、後から改めてレイヤーに分けなおす作業などがまったく必要ないことも、クリエイティブなワークフローをさらに効率化してくれるはずだ。


なお、完了したスケッチは、高解像度な状態でレシーバーに保存(A4サイズ相当で数百枚まで)されており、ケースにレシーバをマウントし、付属のUSBケーブルを使って接続することでインクデータを、PCに簡単に転送することができる。取り込みの際には、レシーバー内に収録された「Inkling Sketch Manager」(Mac/Windows対応)のインストールが必須となっており、インクデータはビットマップおよびベクター形式(JPG, BMP, TIFF, PNG, SVG, PDFなど)で保存が可能。さらに、レイヤー情報を保持したままの状態で「Photoshop」 (CS3以降)、「Illustrator」 (CS3以降)、「SketchBook Pro」(2011以降)、「Sketchbook Designer」(2011以降)などお馴染みのソフトに直接エクスポートすることもできるので、デザイナーなどとって大変重宝するはずだ。

Inkling Sketch Managerでは、取り込んだインクデータの閲覧、レイヤー編集、保存、ワンクリックで他のソフトへのエクスポートなどが行える。サムネールでの一覧表示に加えて、各データ毎にレイヤー情報も確認可能だ

実際にIllustratorへエクスポートすると、文字やイラストはストローク毎に分解されたベジェデータとして詳細に再現されており、レイヤー情報もしっかりと保持されている。これは、紙とボールペンを使って作品作りを始めたいクリエイターにとって大きな魅力

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