韓国でLG電子が開発したLTE対応Android搭載スマートフォン「Optimus LTE」が発売された。現在日本では、NTTドコモのLTEサービス「Xi」対応スマートフォンとして、LG製のスマートフォンを提供する予定になっているが、Optimus LTEはその韓国版とみられる端末。今回、韓国でOptimus LTEの実機を試用してきたので紹介したい。

韓国で利用したOptimus LTE。今回お借りした端末は製品版ではなく試用機となる

大画面・高精細な液晶と高速パフォーマンス

Optimus LTEは、韓国ではSK TelecomとLG U+が展開しているLTEネットワークに対応したAndroidスマートフォンだ。LTEに加えてSKのW-CDMA、U+のCDMA2000の3Gネットワークにも対応する。LTEに対応したことで、3Gに比べて高速・大容量・低遅延というメリットが得られる。

本体は約4.5インチのTrue HD IPS液晶を搭載。解像度は1280×720ドットで、1.5GHzのデュアルコアCPUであるQualcomm Snapdragon(MDM9200+APQ8060)を搭載。OSはAndroid 2.3(Gingerbread)を採用している。バッテリは1,800mAh、内蔵メモリは4GB。

このほかカメラ機能として、背面に810万画素CMOS、表面に127万画素CMOSセンサを搭載する。外側カメラはソニー製の裏面照射型センサのようだ。寸法・重量は約133(H)×68(W)×10.7(D)mm・約135gとなっている。

本体前面と背面。画面が大きいため、本体サイズも大きい。コンテンツの視聴には向いている

本体下部のボタンは、左右が静電式で、触れるとライトがつく

本体上部と下部

側面

動画視聴中の画面。残像はやや残るが、色味はリアルで見栄えはいい

Optimus LTEが搭載するTrue HD IPS液晶は、今回初めて採用されたディスプレイ。これまで「NOVAディスプレイ」と呼ばれる高輝度液晶を採用していたが、今回は駆動方式の「IPS」を前面に押し出したブランディングに変更されたようだ。解像度や明るさ、色再現性を向上させたとしており、解像度は16:9のHDになり、輝度は500カンデラ/平方メートル、色再現率は70%、329ppiを実現。輝度はサムスンのSuper AMOLED Plusの310カンデラより高く、iPhoneのRetinaディスプレイと同等。解像度は329ppiでAMOLEDの217ppi、Retinaディスプレイの326ppiに比べても高い329ppiを実現した。

LGによるTrue HD IPSのメリット。SamsungのAMOLEDよりも自然な色を再現したという

HD解像度のため、WVGAのディスプレイに対して2.4倍の情報量になる

329ppiのため、目で見てもドットが見分けられないという

他社のディスプレイとの比較