2011年10月13日よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送開始となるTVアニメ『UN-GO (アンゴ)』。坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』を大胆に翻案したストーリーに注目が集まる本作では、わけあり探偵と謎の美少年のコンビが難事件に挑む。

TVアニメ『UN-GO』は10月13日よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送開始予定

監督に水島精二氏、ストーリー・脚本に會川昇氏、アニメーション制作にボンズといった、『鋼の錬金術師』のスタッフ陣が顔をそろえるほか、キャラクターデザインに注目のイラストレーター・pako氏と高河ゆん氏が加わるなど、豪華スタッフ陣も話題のTVアニメ『UN-GO』から、今回は主人公・結城新十郎と行動を共にする謎の美少年・因果(いんが)役を演じる豊崎愛生が語った作品の魅力を紹介しよう。

豊崎愛生が語るTVアニメ『UN-GO』

――10月から放送開始となる『UN-GO』ですが、まずは豊崎さんが演じるキャラクターについて教えてください

豊崎愛生

豊崎愛生「因果という役をやらせていただいているのですが、因果は、結城新十郎という探偵のバディとして一緒について回っている探偵アシスタントで、無邪気で可愛らしいマスコットみたいな男の子です。ただ、ちょっと怖いです(笑)。怪しくて、謎の多い子なんですよ。第1話の収録のときは、けっこう怖いなという印象がありました」

――現在公開されているPVでもちょっと怖い感じですよね

豊崎「やっぱり怖いですよね(笑)。ただ、因果は新十郎について回っているだけのアシスタントではなく、どうして怖いのか? 因果とはいったいどのようなキャラクターなのか? そういったところも『UN-GO』という作品の見どころになると思います。作品の世界観自体に触れるキーとなるキャラクターなので、ぜひ楽しみにしていてください」

――キャラクター紹介では"謎の美少年"となっていますよね

豊崎「"謎の美少年"っていい響きですよね(笑)」

――豊崎さんが少年役を演じるというのはちょっと珍しいのでは?

豊崎「レギュラーで毎回セリフのある役というのは因果が初めてかもしれません」

――因果を演じる場合、"少年"という部分と"謎"という部分のどちらを強く意識していますか?

豊崎「最初の頃は、"少年"、"男の子"ということを強く意識していたのですが、水島監督や音響監督さんから、『元気な女の子ぐらいでいいから、ノビノビと演じてほしい』と言われたので、"少年"という部分もあまり意識せずに演じています。因果は"少年"ではありますが、それ以上に、見た目からもちょっと人間離れした印象があるキャラクターで、ほかのキャラクターはみんな髪の毛が黒かったり茶色かったり、あっても金髪ぐらいですが、そんな中で因果だけは紫ですし、肌の色も真っ白。なので、男、女という部分よりも、まずはキャラクターとしてどのように演じるかというところに目を向けています」

豊崎演じる因果(左)と結城新十郎(右)

――水島監督からは因果についてどのような説明を受けましたか?

豊崎「『とにかく無邪気で元気に』ということだったのですが、本当に無邪気な少年かというと、私はそうではないと思ってます。たぶん、少年ぶっている部分がかなりあるのではないかと。本当に可愛くて、天使みたいな子というわけでは決してなく、ちょっと周りの人たちをバカにしているような雰囲気もあるので、そういうところをうまく演じていけたらいいなと思っています」

――ちょっと小悪魔的な感じですね

豊崎「そうですね。あと、因果自身も、人からどのように思われても関係なく、決して良く思われたいとは思っていない感じなんですよ。人当たりについても、冷たくする人には冷たくするし、ズバッと核心をつくようなセリフを言って、ドキッとさせるところもあるキャラクターなので、そういった少しダークな部分もうまく表現していきたいですね」

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