9月1日は「防災の日」。88年前に関東大震災が起こった日であり、毎年、地震等の災害に備える意識を高める日でもあったが、東日本大震災から半年が経とうとしている今年は、今までとは違った日になりそうだ。

楽天市場は、改めて防災意識が高まっている現在、防災グッズ等の売れ行きや注目商品を発表している。それによると、やはり東日本大震災の影響があって、防災グッズは例年の5倍以上の売れ行きだという。震災直後に比べれば、需要はだいぶ落ち着いてきたものの、この7月だけを見ても前年同月比は4.6倍となっている。

電気を使わないグッズが人気

一番人気は、電気を使わなくてもいい商品だ。震災の被害や計画停電などにより、電気に対する意識がたいへん高くなっていることは、もはや言うまでもない。手動式やソーラー式のライトなど、新商品もぞくぞく登場している。

「まわしてチャージ充電丸」(1万2800円税込、送料込。店舗名:くらしのeショップ)は、足でペダルをまわして発電するグッズ。運動しながらバッテリーを充電できるという一石二鳥のマシンだ。バッテリーは取り外し可能で、LEDライト、携帯電話、ipodなど、100ワット以下の製品に利用できる。

「まわしてチャージ充電丸」。幅約35センチ、奥行き約34センチ、高さ26センチ、重量は4.6キロ

「手回し充電式ダイナモラジオライト」(1980円税込、送料別。店舗名:TOKUTOKU)は、手のひらサイズで、ラジオ、LEDライト、サイレン(防犯ブザー)の機能があり、携帯電話の充電もできる便利な商品。ハンドルを手で回して充電するので電池は必要ない。災害時はもちろん、日常でも役立つグッズとして注目されている。

「手回し充電ダイナモラジオライト」。重さは125グラムという軽さだ

かわいい災害セットも登場

さまざまな防災グッズ一式がまとめられた防災セットも、いろいろな種類が販売されている。

「防災セットB」(1万3965円税込、送料別。店舗名:防災スペシャルショップ)は、救急セット、使い捨てカイロ、リバーシブルアルミブランケット、保存水、アルファ米など、24点の防災グッズをセットにしたもの。これらを基本として、各自で必要なものを補えば、より安心できる防災セットができあがる。

「防災セットB」。総重量は約5キロほど

ぬいぐるみ型のリュック「さばいばるべあ」(6860円税込、送料込。店舗名:Hobbies楽天市場店)という新商品も登場した。見た目はかわいいが、救急セットやブランケット、保存水などが入った防災セットだ。小さい子どものいる家庭にはうれしいグッズに違いない。

「さばいばるべあ」。サイズはおよそ30センチ×30センチ

ガイガーカウンターもいろいろ

放射線量を測定するガイガーカウンターの需要も相変わらず高い。各自治体などでの対応が進んでいるとされるものの、自分で確認をしたいという人も少なくないだろう。中国製やロシア製の製品を中心に、数種類が販売されている。

そのうちのひとつ「2011年最新型ガイガーカウンター SOEKS 01M」(1万7,800円税込、送料別。店舗名:BOCCA)は、ロシア政府公認の最新型モデル。サイズは10センチ×4センチ×2センチほどで、とてもコンパクトかつ軽く使いやすいと評判だ。

「ガイガーカウンター SOEKS 01M」。すっきりとしたデザインになっている

その他、携帯用の浄水器、圧縮してかさばらない軍手とタオル、車内に閉じ込められたときのための脱出ハンマーなど、注目商品が次々に現れている。

「備えあれば憂いなし」。その言葉をもう一度噛みしめて、防災グッズのチェックをしてみてはいかがだろう。