800×480ドット表示の7型ワイド液晶を搭載

まず、alimoのハードウェアスペックを見ていこう。本体サイズはW230×D40×H120mm、重量は約470gだ。液晶は7型ワイドで解像度は800×480ドット、タッチパネルは静電容量方式で、マルチタッチにも対応する。CPUの型番は非公開だが、動作クロックは800MHzとされている。OSバージョンはAndroid 2.2で、標準でFlash Player 10.1に対応しているが、Android Marketから最新のFlash Player 10.3を入手可能だ。また、時期は未定だが、Android 2.3へのアップデートも予定されている。メモリはRAMが512MB、ROMが512MBで、ROM容量がやや小さいが、SDメモリーカードを外部ストレージとして使うことでカバーできる。

alimoの正面。縦置きにすると、液晶の左側に操作ボタン類が、右側にカメラがくる

縦置き状態を側面から見ると、このようになる。フォトスタンドとしてスライドショー表示させる場合などに便利だ

本体底面部分と背面部分の両方をスタンドとして使える設計になっており、底面部分を下にして置くと縦置き状態、背面部分を下にして置くと寝かせた横置き状態となる。Android搭載製品としては比較的ハードウェアボタンが多いことも特徴だ。ホームボタンとメニューボタン、戻るボタン、検索ボタンといった、Android搭載端末では標準的に搭載されている4つのボタンのほか、円形のカーソルボタンと決定ボタン、赤外線リモコン機能を呼び出す赤外線リモコンボタン、Skypeを起動する「a」ボタンを用意している。なお、Android標準の4つのボタンは、押すと一定時間光る設計だ。

操作ボタン類(写真左)。左上が赤外線リモコンボタン、その下が「a」ボタン。Android標準の4つのボタンは内部にLEDがあり、光るようになっている。背面(写真右)には、ボリュームボタンとステレオスピーカー、リアカメラを搭載。ボリュームボタンの上には、ステータスランプがあり、動作状況が分かる

HDMI端子やUSBホスト機能を搭載

ワイヤレス機能は、IEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 2.0+EDRをサポートするが、3G回線などのワイヤレスWANには非対応だ。センサー類は充実しており、GPSセンサー、電子コンパス、加速度センサー、照度センサーを搭載する。カメラ機能については、前面に約32万画素カメラを、背面に約200万画素カメラを装備している。インタフェースは、USB 2.0とmicro USB 2.0、ミニHDMI端子、SDカードスロットなどだ。USB 2.0はホスト機能に対応し、USBメモリやUSBキーボードなどを利用できる。

右側面(横置きの場合)には、セキュリティワイヤーロックがある

左側面(横置きの場合)には、ミニHDMI端子やUSB 2.0(ホスト機能対応)、ヘッドホン端子が用意されている

上面(縦置きの場合)には、micro USB 2.0やSDメモリーカードスロット、電源ボタンが並ぶ。micro USB 2.0とSDメモリーカードスロットはカバーで覆われている

上面のカバーを外してmicro USB 2.0やSDメモリーカードスロットにアクセス。micro USB 2.0はホスト機能はサポートしておらず、PCとの接続用に使われる

さらに、底面の左右2箇所に赤外線リモコン送信部を備えていることも面白い。alimoには、標準で赤外線リモコンアプリが搭載されており、テレビやBDレコーダーなどのリモコンとして使えるのだ(詳しくは後述)。バッテリーは3.7V/2500mAhという仕様で、リモコン利用時は約4.5時間、動画再生時は約2.5時間の動作が可能だ。バッテリー駆動時間はやや短いが、主に家庭内で使うのならそれほど問題はないだろう。ACアダプターは比較的コンパクトだ。

前面のカメラは約32万画素で、カメラの上には照度センサー、下にはカメラ起動確認LEDとマイクが用意されている

底面の左右に配置された赤外線リモコン機能の信号送信部

ACアダプタは比較的コンパクト