ハッカ油で消臭も! 様々な使い方を紹介

ネットで話題のハッカ油。手軽に涼感を得られると好評で、様々な使い方が提案されている。そこで今回は、NPO法人「おばあちゃんの知恵袋の会」の理事長を務める村尾宏さんと妻・宣子さんにハッカ油の上手な使い道を聞いた。

■NPOおばあちゃんの知恵袋の会

NPOおばあちゃんの知恵袋の会は、おばあちゃんたちが残してくれた日本人の知恵を後世に伝えていこうとスタート。暮らし、料理、健康など様々な知恵を語り伝え、日本人の和の心、和の暮らしを伝承していく活動を展開している。6月には『夏を涼しく! おばあちゃんの知恵袋 』(大和出版)を上梓。打ち水、すだれ、薬草茶、熱帯夜の安眠術、効果的な体の冷やし方、夏風邪撃退法からエコ掃除術まで、少ない電気で快適に暮らす知恵と工夫を紹介している。

自然風と組み合わせるだけでとっても涼しい!

涼感を手軽に得たいなら、ハッカ油をティッシュや脱脂綿などに2~3滴かけるとよい。原液をそのまま置いても香りはあまりしない。特にオススメが、洗たくネットを網戸にピンで留め、その中にハッカ油をしみこませたティッシュを入れるというもの。自然風がハッカの香りを運んでくれて、心地よい。

また、扇子や団扇にハッカ油を2~3滴染み込ませるのもいい。これは江戸時代から知られている生活の知恵。竹の部分に染み込ませて仰ぐといつでもどこでも、涼しさを感じることができる。

まゆ玉がなくても脱脂綿やティッシュなどでOK

扇子や団扇にハッカ油を2~3滴染み込ませる

ハッカ油は消臭剤代わりにもなる!!

ハッカ油は消臭剤代わりにもなる。村尾さんの自宅では、布製のティッシュペーパーホルダーに数滴振りかけている。また、エタノールにハッカ油を数滴混ぜれば、消臭剤に早変わり。カーテンなど気になる部分に使ってみたい。なお、ハッカ油はプラスチックを腐食するので、できればガラス製の容器に入れた方がいいだろう。

布製のティッシュペーパーホルダーに数滴振りかけ、消臭剤代わりに

重曹湯とハッカ油を組み合わせる! オススメの入浴法

NPO法人「おばあちゃんの知恵袋の会」理事長の村尾宏さんと妻・宣子さん(写真右から)

夏場にオススメのお風呂の入り方がある。お風呂に入る直前に大さじ3杯の重曹を入れ、ハッカ油を2~3滴入れるだけ。重曹湯は「美人の湯」などとしても知られ、温泉の成分にも含まれている。体の油分や汚れを取り除き、さっぱりとした入り心地だ。また、湯あかも落としてくれるので、お湯を抜いた後のお掃除もらくちん。お湯に用いる重曹は天然素材を選ぶこと。掃除用だと化学処理を施してある場合もあり、体をいためることがあるそうだ。

ハッカ油は2~3滴で充分涼感が得られる。逆に入れすぎは、サッパリを通り越してヒリヒリしてしまうかもしれないので、少なめを心がけよう。お風呂から上がると、重曹湯のさっぱりとした入り心地にハッカ油の涼感が得られて◎。体中がポカポカとしながら、涼しくも感じられる夏場にふさわしいお風呂だ。また、ハッカ油はリンスにごくごく少量混ぜて使っても涼感を得られる。こちらもハッカ油を入れ過ぎにはくれぐれも気をつけてほしい。

安眠にオススメ! ハッカ油で枕カバーをリンス

ハッカには精神を安定させる効果があるので、枕カバーにハッカの香りをつけるのもいい。洗たくのすすぎ後に風呂桶に水をはり、ハッカ油を2~3滴入れ、枕カバーを漬けてから干すと、睡眠時にもハッカの香りが楽しめるのでオススメとのこと。洗たくの最後のすすぎでハッカ油を入れてもいいそうだが、香りがあまり持続しないのが難点だという。

直接塗るのは上述の通り、ヒリヒリしたりニオイが気になったりする人もいるので好ましくないが、直接塗った方が、効果がある場合も。たとえば眠気覚ましには、こめかみにハッカ油を直接、少量塗る。風邪や鼻づまりの時は胸や鼻にハッカ油をごく少量塗るだけで通りが良くなる。こちらもほんの少しつける程度にとどめた方がいいだろう。

まだまだ使い道がありそうなハッカ油。値段も600~800円前後で、ひと夏使っても充分すぎるほど。消臭剤などで使用すれば夏以降も役立ちそうだ。今年の夏はハッカ油に挑戦してみてはいかが?