「mirror☆ge」のコンセプト

――さて、6月22日にリリースされた「mirror☆ge」ですが、アルバムの全体的なコンセプトはどのようになっていますか?

KATSU「一応、"原点回帰"がテーマになっているのですが、"原点回帰"だからといって、昔できなかったことを今やるという意味ではなく、デビューして8年が経ち、その中で積み重ねてきた実績を踏まえた上で、今のangelaを表現する。そういう意味での"原点回帰"がテーマになっています」

atsuko「インディーズの頃は本当に明るい曲を歌ったり、いろいろなジャンルに手を出したりしていたんですよ。そうやっていろいろな音楽を取り入れていくことで、自分たちの方向性が何となく決まっていったわけですが、それを突き詰めたとき、今のangelaの力だったらどうやって表現するんだろう……そういう意味での"原点回帰"ですね。完全に昔に戻るということではなく、成長したところで、今ならどうするか、そんなコンセプトで作っています」

――今回のアルバムには新曲が4曲収録されていますが、この4曲は意外とポップな曲になっています

atsuko「今回のアルバムには、シングル曲やCD化されていなかった曲なども入っているのですが、やはり主題歌などはシリアス路線の曲が多い。ということで、夏も来ますから、アルバム用には明るい感じの曲を入れていきたいねっていう話はしていました。あとはやはりツアーを意識しているところもあります。基本的に私たちが曲を作る際は、この作品にはこういう曲が合う、みたいな作り方をしているので、アルバム用に自由に作っていいですよと言われると、何か新しい感じがして(笑)。何でもいいですよと言われると、逆に何を作ればいいんだろうって、ちょっと考えちゃいますね」

――タイアップ曲を中心に作っている方からよく聞かれる悩みですよね

KATSU「"song for one"、何かひとつのために作品を作るというのがangelaにはありまして、それが一番得意な部分でもあったりするんですよ、だから、どうぞご自由にと言われると、自分たちで何かテーマを作り上げて、そこに向かうしかない。そういった難しさがありますね」

――今回のアルバムに収録されている新曲4曲はいつ頃から作り始めたのですか?

atsuko「今年に入ってからですね。1月~2月に原型を作って、3月にレコーディングをしています」

KATSU「ただ、『どんなに、、、どれくらい、、、』という曲は、実は『Land Ho!』に入れる予定で、すでにアレンジまで終わっていたのですが、『Land Ho!』のテーマとは少し違っていたので、『此処に居るよ』という曲と入れ替わって、そのままストックとして残していました。それが今回の『mirror☆ge』のテーマには合うんじゃないかということで、晴れて収録されることになりました」

――アルバムタイトルが「mirror☆ge」になった経緯を教えていただけますか?

atsuko「アルバムを作るにあたってタイトルを決める会議を行うのですが、そこで私が提案したものがそのままタイトルになりました。この『mirror☆ge』って造語なんですよ。こんな単語は存在しなくて、本来の『ミラージュ(mirage)』という単語は、"蜃気楼"や"はかない希望"といった意味になるのですが、この"はかない希望"という意味が、私たちの作る詞や曲に合うのではないかと思ったんですね。angelaの曲って、明るく頑張っていこうというよりも、絶望の中、向かい風の中、それでも前に進んでいくといったものが多いので、"はかない希望"という意味がピッタリあうじゃないかなと。ただ、それだけだとヒネリがない。そこで今回、ミラーボールをたくさん使ったジャケット写真を撮っていただけるということだったので、ミラージュのミラーの部分を鏡のミラー(mirror)に変えてみたところ、会議のほうもすんなりと通りました(笑)」

――最初にタイトルを見たときは、誤字じゃないかと思いました(笑)

atsuko「造語を作るのが好きなんですよ。3枚目のアルバム『PRHYTHM』もKATSUが作った造語なんですけど、やっぱりタイトルって大事じゃないですか。なので、ほかにも同じタイトルがあったよねって言われないように、オリジナリティのあるもの考えるようにしています」

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