『蒼穹のファフナー』や『生徒会役員共』などでおなじみのangelaが1年9カ月ぶりに放つ待望のニューアルバム「mirror☆ge [ミラージュ]」が2011年6月22日にリリースされた。本作には、映画『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の主題歌「蒼穹」などのシングル曲はもちろん、初CD化となる「『リアル』は…」「キラフワ」、さらには新曲4曲が収録される。

5thアルバム「mirror☆ge [ミラージュ]」をリリースしたangelaのatsuko(左)とKATSU(右)

アルバムリリースに加え、7月17日からは全国8カ所を巡るライブツアーを敢行するangela。そこで今回は、ニューアルバムやライブツアーの話題を中心に、angelaの2人が語ったメッセージを紹介しよう。

angelaが語るニューアルバム「mirror☆ge [ミラージュ]」

――6月22日にリリースされた5thアルバム「mirror☆ge」は、前作「Land Ho!」から1年9か月ぶりのリリースとなります

atsuko「今年の初めに、作家の時雨沢恵一さんとのコラボアルバムを出しましたし、昨年も『蒼穹のファフナー』のイメージミニアルバムや、声優の浪川大輔さんが監督をなさった『Wonderful World』の主題歌など、私たち自身はずっと曲を作っていたイメージなので、1年9カ月も経っていると聞くと、ちょっとビックリですね」

KATSU「1年9カ月ぶりというから長く感じられますが、コラボアルバムを出していますから、5カ月ぶりですね。5カ月ぶりです(笑)」

――ちなみに前作の『Land Ho!』は約3年半ぶりでした

atsuko「そうでしたね、そういえば。何で、毎回こんなに間が開くんでしょう(笑)」

――昨年は、劇場版のファフナーをはじめ、かなりお忙しかったのではないかと思うのですが、振り返ってみていかがですか?

KATSU「時雨沢恵一さんとのコラボアルバムが去年の夏過ぎぐらいから始まったんですけど、その頃はまだアルバムのことは全然考えられなかったです。ただ、曲だけはどんどんと増えていって、未発表曲がそのままになっていたので気にはなっていて、コラボアルバムの作業が終わり、『ミュージック・ワンダー★大サーカス』も終わって、ようやく今年に入ってからアルバム制作に本腰を入れられようになった感じです。オリジナルアルバムは楽しい反面、プレッシャーも大きいですね」

――どういったプレッシャーになりますか?

KATSU「皆さんが持っているangelaのイメージ、いわゆるシリアス路線といわれ続けているものがあるじゃないですか。自分たちではあまりそこにこだわっているわけではないのですが、やはりお客さんの持っているイメージが正解だと思うんですよ。そのシリアス路線というものを、いかにブラッシュアップして、もっとシリアスなものにしていくか。そして、それとは逆に、アルバムとして自分たちの考える世界観も表現しなければならない。その間にあるギャップをどのようにすれば、良い意味で裏切れるか。そういうところですね」

――特にシリアス路線にこだわっているわけではないですよね

KATSU「結果的にいうと、シリアスが得意だったんですよ。デビューして8年になりますけど、デビューするまでは、自分たちがシリアスなものが得意だなんて思ってもいませんでした」

――どちらかというと、『生徒会役員共』的な路線ですか

KATSU「そちらのほうが得意なんじゃないかと思っていました」

――それが結果としてはシリアス路線のほうがフィーチャーされたという感じですか?

KATSU「お客さんに教えられてangelaが育ってきた部分であり、成長幅があったところがシリアス路線だったのではないかと思います。僕たちの中にあるネガティブな部分を音楽に変換していく中で、お客さんがそれをうまく引き出してくれたんですよ」

atsuko「アニメ作品の世界観によってというのもあります。たまたま自分たちの知らなかった部分が、アニメ作品に関わることによって引き出され、自分たちにこんな一面があるということを気づかされた。そんなところもありますね」

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