プリペイド携帯電話の販売が無い韓国では、海外からの渡航者向けに空港や港でのレンタル携帯電話サービスが充実している。前回のAndroidスマートフォンレンタルに続き、今回は別の事業者がレンタルするiPhone 4のレンタルを紹介しよう。

KT/OllehのiPhone 4レンタル

iPhone 4のレンタルを行っているのは韓国の通信事業者、KT。同社は固定電話と携帯電話事業を融合してからブランド再構築を行っており、現在はOllehというブランド名で事業を展開中だ。なお従来は固定電話がQook、携帯電話がShowというブランド名だった。韓国の仁川国際空港や金浦国際空港にずらりと並ぶ各社のレンタルカウンターも、KTの名前よりもOllehが目立つようになっている。

レンタルされているiPhoneは、iPhone 3GSとiPhone 4の2機種。iPhone 4を希望の場合は日本出発前にあらかじめKTのレンタルWebサイトで予約しておいたほうがよいだろう。なおiPhoneは標準で多言語に対応しているので、その場でメニューなど内部を日本語に変更して借りることができる。

金浦国際空港のKTカウンター。仁川国際空港にも同様のカウンターがある

レンタルしたiPhone 4。その場でメニューから日本語に変更できる

KTのiPhoneレンタル料金は2700ウォン/日(約200円)。2回目以降は半額となり、1日わずか100円で借りることができる。通話料金は市内が100ウォン/10秒(約7.5円)、日本向け国際発信が00345発信の場合で336ウォン/分(約27.5円)と安い。また着信料金は無料だ。複数名で韓国を訪れる場合も、お互いが現地携帯をレンタルすれば連絡を取り合うのもよりスムースになる。

またレンタルしたiPhoneにはアプリケーションをインストールして使うことも可能だ。ただし、レンタル品であることから、返却時はアプリをアンインストールする必要がある。また個人情報などは残さないようにしておきたい。KTのカウンターで聞いたところ、返却されたiPhoneは一度オールリセットをかけるとのことだが、撮影した写真なども返却時はすべて消しておいたほうがいいだろう。

パケット通信不要でも、ホットスポットで活用できる

レンタルしたiPhoneを使えばメールやTwitterを利用できるだけではなく、現地の地図を見たりお店情報を調べたりと様々な用途に利用できる。データ通信料金も日本のスマートフォンやiPhoneを国際ローミングで利用するより割安だ。データ料金は5ウォン/KB(約0.37円)、またデータ割引パック「Data Plan」に加入すれば5000ウォン/日(370円)で5万ウォン分までデータ通信が無料で利用でき、さらに超過分のデータ料金は80%オフとなる。とはいえいずれも定額ではないので使いすぎには注意が必要だ。

だがレンタルしたiPhoneはデータ通信料金を支払わなくとも十分活用することができるのである。まず内蔵アプリのiTourSeoulはデータ通信料金不要で利用可能だ。日本語化もされているので、お店の検索などにも使いやすい。iTourSeoulはソウル市よるオフィシャルアプリなので、観光客にはとても便利な内容になっている。さらにKTは韓国全土に無線LANを利用したホットスポットサービス「Nespot」「Olleh Wi-Fi」を展開しており、レンタルiPhoneからは無料で利用できる。

iTourSeoulはデータ通信費用無料で利用できるので活用しよう

NespotまたはOlleh Wi-Fiを無料で利用できる

Nespot/Olleh Wi-Fiは、例えばソウル市内ならばほとんどの飲食店で利用できる。さらに地下鉄の駅構内や走行中の地下鉄車内、そして一部の高速バス車内でも利用できるため、レンタルしたiPhoneからデータ通信を利用しなくとも不自由しないくらいなのである。地下鉄で移動中でも次の目的地の地図や情報を即座に検索できるのはとても便利だろう。ホットスポットだけを使うのならば、iPhoneをレンタル後にモバイルデータ通信の利用をOFFにしてしまってもいいだろう。

飲食店の多くがNespot/Olleh Wi-Fiのホットスポットサービスエリアになっている

地下鉄車内にもルーターが搭載されている。空港からの高速バスもホットスポット化されたものが多い

プリペイドサービスが無い分、韓国のレンタルサービスは充実した内容のものになっている。これからの韓国訪問時は、携帯電話ではなく前回紹介したAndroidスマートフォンや、今回紹介したiPhoneのレンタルをぜひ利用したいものである。