久しぶりにCOMPUTEXに復帰してきたのがサイズ。ちょっと意外かもしれないが、同社は「出展による効果が薄い」として、2007年を最後にCOMPUTEXへの出展を取りやめていた(3月のCeBITへの出展は続けている)。ただ、今回も試験的な復帰とのことで、来年以降も続けるかどうかは未定だという。

4年ぶりに復帰したサイズのブース

試作したばかりの開発中の製品も

「Katana 4」はコストパフォーマンス重視のCPUクーラー。前モデルで特徴的だった傾斜パイプ構造は廃止されており、イメージとしては「2」に近くなった。複雑なフィン形状により、斜めのエアフローを実現。3つのブロックの隙間から空気が出入りしやすくなっており、冷却の効率が向上しているという。

フィンが斜めになっている。3つのブロックに見えるがじつは繋がっている

ブロック間の隙間から空気が出入りしやすくなっているそうだ

まだ試作段階で製品化も未定ながら、ユニークなのが「Mugen 3 mini」。その名称の通り、Mugen 3を上下に真っ二つに切って小さくしたもので、高さに合わせてファンは8cm径に変更した。「サイドフロー型でロープロファイルのCPUクーラーが欲しい」という声が多かったそうで、「NINJA mini」に代わる新モデルとして開発している。

右が「Mugen 3 mini」。左のMugen 3に比べ、高さはかなり抑えられている

上から見た形状はほぼそのまま。ちなみにMugen 3も新製品でまもなく発売

「Ashura」は14cmファンを搭載する新シリーズ。ヒートパイプは6本搭載しながら、クーラー本体が非常に薄くできているのが特徴で、周辺のメモリ等に干渉しないよう配慮されている。

まだ試作段階だという「Ashura」。形状は多少変わる可能性がある

14cmファンのサイドフロー型としてはかなり薄いタイプ

14cmファン搭載モデルとしてはすでに「Mine 2」があるが、この強化版として開発が進められているのが「Mine 2 Extreme」。中央の14cmファンに加え、フロントに10cmファンを追加することで、冷却性能を強化した。ただヒートシンクの形状はMine 2そのままではなく、さらに最適化する予定だという。

「Mine 2 Extreme」の試作機。手前の10cmファンが追加されている

「Big Shuriken 2」は、薄型12cmファンを搭載するロープロファイルのトップフロー型CPUクーラー。前モデルからの変更点は、ヒートパイプが4本から5本に増えたことと、フィンが2層構造になったこと。これで冷却性能を強化しながら、クーラーの高さは従来とほぼ同じだという。このモデルは近々製品化される予定。

12cmファンを搭載しながら非常に背が低い「Big Shuriken 2」

メインのヒートシンクの下に、小型のヒートシンクが追加された