【レポート】
アドビ システムズは11日、「Adobe Creative Suite 5.5日本語版」を発表。2011年5月下旬に製品提供を開始するとアナウンスした。前バージョンとなる「Adobe Creative Suite 5」日本語版から約1年という早いタイミングでのリリースだが、その背景には、情報発信の方法が大きく変化したことがある。ここで、「Adobe Creative Suite 5.5」日本語版の特徴について紹介していこう。
まずは映像関連のアプリケーションだが、「Adobe Premiere Pro」、「Adobe After Effects」、「Adobe Audition」が新バージョンとして登場する。
Adobe Premiere Pro CS5.5では、Adobe Mercury Playback Engineをさらにパワーアップし、64-bitネイティブかつマルチコア最適化が図られた映像再生処理エンジンとして、認定ビデオボードがモバイル用を含め、10種類以上も追加。フレームレート変換など対応エフェクトも強化されている。そして、新機能である「クリップ統合」機能により、最大16トラックのオーディオをビデオクリップと同期できるようになった。さらに、RGBデジタルシネマファイルに対して、直接RGBカーブの調整が可能になったため、現像処理もスムーズに、かつ高品位に行うことができる。
Adobe After Effects CS5.5の注目は、「ワープスタビライザー」による映像の安定化(ぶれ抑制)エフェクトだ。手持ちの撮影ではどうしても手ぶれが発生してしまう(映像を安定化させる基材はコストや運用面で利用できない場面も多い)が、ワープスタビライザーによって、簡単にブレを抑制するエフェクトを適用できる。この処理にはトラッキングポイントが不要で、背景が大きく動く場合も追従するため、いざというときの保険としても役立ちそうだ。
そして「Soundbooth」から生まれ変わったAdobe Audition CS5.5は、Mac OS Xに対応。iZotope Radiusアルゴリズムを搭載し、タイムストレッチやピッチシフトを高音質に実現。5.1chサラウンド編集も可能なので、音像定位を自由に設定し、音質と音再現にこだわって仕上げられる。もちろん、Auditionのマルチトラック編集データもスムーズにAdobe Premiere Proに移して作業を続行することが可能だ。
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