長谷川明子

声優としてはもちろん、アーティストとしても活躍中の長谷川明子。そんな彼女の4thシングルとなる「蒼凛のペンデュラム」が2011年4月20日にリリースされる。

本作は、Xbox 360向けシューティングゲーム『バレットソウル』のオープニングテーマ「蒼凛のペンデュラム」のほか、Xbox 360向け美少女対戦格闘『ファントムブレイカー』のEDテーマとなる「Fateful Actor」の2つのバージョンを収録する。表題曲「蒼凛のペンデュラム」は、作詞を志倉千代丸氏、作曲を伊藤賢治氏と高橋コウタ氏による「RESONATOR」が担当。「Fateful Actor」は、「アイドルマスター」関連の楽曲においてmft名義で活躍するオノダヒロユキ氏、作曲はベイシスケイプの千葉梓氏がそれぞれ担当している。

今回は、リリースを前に、長谷川明子本人が語ったメッセージを紹介しよう。

長谷川明子が語る「蒼凛のペンデュラム」

――まず「蒼凛のペンデュラム」はどういった曲になっていますか?

長谷川明子「『蒼凛のペンデュラム』という曲は、『バレットソウル』というゲームのオープニングテーマで、シューティングゲームのスピード感やカッコよさ、そういったものがすごく表現されている曲だという印象があります。初めてデモを聴いたときからカッコよくて疾走感のある曲だと思っていたのですが、歌詞が加わってさらに壮大になり、宇宙を駆け抜けているイメージで歌わせていただきました」

――伊藤賢治さんと高橋コウタさんの「RESONATOR」という個性のちがうタッグによる作曲・編曲になっています

長谷川「『蒼凛のペンデュラム』のデモテープをいただいたのは、実は収録のものすごく前、去年の6月ごろなのですが、カッコいい曲を作っていただいてうれしいなと思いながらも、はたしてこれにどんな歌詞がつくんだろう? ってあまり想像ができなかったんですよ。それに歌詞があわさり、そして『バレットソウル』という作品のテイストのようなものを見せていただいて、『ああ、なるほどな』って、歌をイメージすることができました。熱い作品です」

――シューティングゲームの主題歌は初めてですよね

長谷川「初めてですね。素直にうれしかったのですが、それまであまり弾幕ゲームというものを見たことがなかったんですよ。やったことのあるシューティングゲームは幼稚園のころの『ツインビー』ぐらいで(笑)。ただ、スリルとスピード感を楽しむゲームという印象を受けたので、そういったところも表現できたらいいなと思っておりました」

――歌詞を見たときの印象はいかがでしたか?

長谷川「まず、題名がどちらもわからなかったですね。"蒼凛"、ん? "ペンデュラム"、ん? という感じだったのですが、よくわからないけどカッコいいなという印象がありました(笑)」

――歌詞の内容についてはいかがですか?

長谷川「『弾幕さえも消し去った』とか、『光で包み込む 弾幕さえもかすむほど』といった、ゲームをプレイしていると味わえるような感覚を取り入れた歌詞になっているのですが、私自身は、冒頭の『膝を抱えた少年は 夢も語らずに 冷たい明日を見つめて震えた』という歌詞にイメージを掻きたてられて、いろいろと感じることが多かったです。今回はあまり、"ここはこういう風に歌おう、ああいう風に歌おう"ということを考えず、けっこう感じたままに歌わせていただいたのですが、そうしたら伊藤賢治さんも収録のときに、"何かちょっと歌い方が変わったね"っておっしゃってくださって、そのほかにも"ちょっと違う印象を受けた"といってくださる方がけっこういらっしゃったので、いい意味で、うれしかったです」

――普段はけっこう錬りこんでから収録に挑むということですが?

長谷川「収録当時、キャラクターソングとかいろいろな作品をたくさん録っていて、ちょっと間があいて、『蒼凛のペンデュラム』がポンって入ってきたので、たしかに今までよりも、"ああ、こうだ、こうしよう"っていう歌い方を熟考する時間は少なかったかもしれません。ただ、最初にデモをいただいたとき、そして歌詞を読んだとき、最初のインスピレーションがそのまま歌に出たなという印象があったので、そこまで悩まずに世界観を理解できた感じがします」

――完成した曲を聴いた印象はいかがですか?

長谷川「収録したときのことって、ちょこちょこと覚えているものなのですが、『蒼凛のペンデュラム』に関しては、出し切ったということしか覚えていなくて、本当に感じていたことを、曲のイメージをそのまま歌ったなっていうイメージしかなかったんですよ。これは4枚目で初めて感じたことで、実際に聴いてみても、"ああ、ここはもうちょっとこうすればよかったな"っていうのもあまりなく、"ああ、長谷川さん出しましたね"って自分で、変な話なんですけど、"長谷川さん、出し切りましたね"って初めて思えた感じですね。"ああ、もっとこうすれば良かったな"っていうのがいつもは絶対にあるのですが、そういうところもあまりなくて、初めてですね、こんなに素直に自分で聴けたのは」

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