【レポート】

花粉症だからこそ気をつけたい、のどの乾燥とそのリスクとは?

いよいよ本格的な花粉シーズンが到来。現在日本人の約3人に1人、およそ3,500万人もの人が花粉症であると推測され、もはや国民病といっても過言ではない。今年の花粉飛散量は例年よりも非常に多くなるだろうと予想されているが、花粉症が風邪やインフルエンザのきっかけになることも……ということはあまり知られていない。

なぜ、そういった症状が起きるのか。のどや鼻の粘膜にある「線毛(せんもう)」はウイルスや細菌の感染を防ぐため、体内に入ったウイルスなどの異物を体外に送り出そうとする。のどや鼻の粘膜に分泌される粘液が十分な量で、粘度が低いさらさらした状態であると、線毛が十分に潤うため、防御機能は正常に機能する。しかし、花粉や空気の乾燥による、のどの炎症や乾燥によって粘液が減少する、あるいは粘液がネバネバすると、線毛機能が弱まり防御機能が低下してしまう。その結果、ウイルスの感染リスクが高くなると考えられる。

のどの防御機能

ウェザーマップの代表で気象予報士である森田正光さんは「花粉シーズンは、冬型の気圧配置がだんだん少なくなっていく時期ですが、空気は冬と同じかそれ以上に乾いているところもあり、のどが乾燥しやすい時期でもあります」と解説する。

池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生も、花粉症の症状としてのどの症状を訴える方も多くいると指摘。「アレルギー性鼻炎の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、特に花粉症では、咽頭症状、眼症状、口腔症状、皮膚症状、発熱や頭痛などの全身症状が認められます。咽頭症状については、スギ花粉の患者のうち78%の方が症状を感じているという報告もあります。症状としては、のどの異常感、かゆみを訴える方が多くいらっしゃいます。アレルゲンである花粉がのどの粘膜につくことで、アレルギー症状として、のどに炎症が起こる場合もあります」と解説する。

また、だ液には殺菌や抗菌作用があるため、のどが乾燥して唾液の分泌が減ることでも、ウイルスや細菌に感染するリスクが高まると言えるとのこと。「春に向かう2月、3月は風邪やインフルエンザ対策も手薄になりがちですが、花粉症によるのどの炎症や乾燥などが起こりやすい時期でもあるため、この時期こそ注意が必要です」(大谷先生)。また、鼻づまりによる口呼吸、花粉症治療薬によるだ液の分泌減少なども、のどの乾燥を引き起こす一因と説明した。

では、花粉症の季節の「のどの乾燥と対策」はどうすればいいのだろう。大谷先生は(1)マスク、メガネで花粉をよせつけない、(2)のど飴でのどを潤わせる、(3)洗顔、うがいで花粉を洗い流す、(4)のどの乾燥予報・花粉飛散予報を参考にする-などを挙げた。また、「花粉症が気になる時期は、『できるだけ窓を閉め、花粉の飛散が多い時刻や多い日などには外出を控える』『外出の際はマスク・メガネを使用し、帰宅後は洗顔、うがいをする』といった一般的な花粉症対策がのどにとっても大切です。また、意識的にのどを潤すことがのどの乾燥を防ぎます。手軽でこまめに取ることができる『のど飴』は有効であると言えます」と語った。

スギ花粉が飛散し始めてピークを迎える2月から3月にかけての湿度は12月とほぼ同じで大気は乾燥している。また、この時期は季節性インフルエンザの患者が増加する傾向にある。このことからも花粉シーズンは、細菌やウイルスの感染リスクが高い時期。のどの乾燥予報サイト「のどカラ2予報」では2月1日から、朝・夕2回の花粉の飛散予報を4段階で表示する新しいサービスがスタート。「のどカラ2予報」のトップ画面で、のどの乾燥予報と花粉飛散予報が交互に表示されるのでぜひ、この時期にチェックしてみたい。

のどカラ2予報

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