ソニーのサイバーショット(Cyber-shot)シリーズは、2011年春モデルからラインアップが一新され、フルハイビジョン動画撮影と高感度を掲げた新世代裏面照射型CMOSセンサー搭載モデルが中心となった。今回はコンパクトモデルであるWXシリーズから、開放F値2.4という明るい光学7倍ズーム搭載モデル「DSC-WX10」をレポートしよう。

シャープになったボディ、操作性も向上

新しいサイバーショットに搭載される裏面照射型CMOSセンサーは、新開発1/2.3型「Exmor R(エクスモア アール)」で、総画素数1680万画素(有効画素数1620万画素)と、従来のサイバーショットと比べて大幅な画素数アップが図られている。コンパクトなスリムタイプから高機能・高倍率ズームのやや大柄なモデルまでイメージセンサーは共通となり、画質や裏面照射型の特長である暗所性能に関しては大きな差がなくなったといえる。そこで、コンパクトさやタッチパネル操作、高倍率といった、操作感や使い勝手の違いがラインアップの色付けとして加えられている。

フルハイビジョン&高感度 裏面照射型CMOSセンサー搭載モデル

コンパクト&スタイリッシュ
WXシリーズ

スリム&タッチパネル
TXシリーズ

高倍率&こだわり撮影
HXシリーズ

先進機能を凝縮したスタイリッシュコンパクト

防水・防塵性能を備えたカラフルスリム

GPS・コンパス機能搭載の光学10倍ズーム

F2.4の明るい光学7倍ズーム

有機ELやGPSなど先進技術を搭載

光学16倍ズーム、高性能コンパクト

光学30倍ズーム搭載のハイエンドモデル

WX10は、沈動式レンズを採用した一般的なスタイルといえる。バッテリーやメモリーカードを含めた撮影時重量が約161g(本体のみ約132g)と、同クラスのデジカメの中でもコンパクトな部類だ。ただ、このクラスでは3倍や5倍といった光学ズームが多い中、WX10の7倍ズームは注目すべきポイントだろう。加えて開放F値2.4という明るいレンズを採用しているのはすごい。一般的に明るいレンズは大きくて重くなりがち。コンパクトなボディと明るい光学7倍ズームというのは相反する組み合わせなのだ。広角に強いコンパクトデジカメを使っていて「もうちょっと寄りたい」と思うことも多いだろう。WX10のズーム倍率ならその気持ちに応えてくれそうだ。そのほか、フルハイビジョン動画(1920×1080/60i)の撮影、静止画「プレミアムおまかせオート」モード、動画撮影時に手ブレ補正範囲をより広くしブレを少なくする「アクティブモード」などが搭載されている。

今回レビューするWX10のカラーリングはバイオレット。ほかに、ゴールド、ブラックの全3色のカラーバリエーション展開だ。ボディ形状は前面から見ると直線的なラインで構成されている。前モデルの「DSC-WX5」がふっくらとした形状だったので、シャープな面持ちになった印象だ。背面側のボディはやや丸いものの、ボタンやダイヤル類のエッジが立って、こちらもシャープになっている。モードダイヤルのローレット(滑り止めのぎざぎざ)が増したのは、このダイヤルに親指を載せる持ち方になるため、より安定してホールディングできるようにとのことだろう。また、十字ボタンはダイヤルとしての機能も加えられ、上下左右だけでなく、回転させてカーソルや設定値が変えられるようになった。

前面はフラットで直線的

レンズを除く本体奥行き(厚み)は、23.3mm(CIPA準拠)と薄いボディ

前モデルで採用されていたストラップ取り付け部の突起が無くなった

上部にあった連写ボタンが無くなり、十字キーに割り振られている

電源ボタンはへこんでいて誤動作しにくくなっている

HDMIミニ端子を搭載する(ケーブルは別売)

記録メディアはメモリースティック デュオ、SDカード対応。マルチ端子は小型化された

親指をモードダイヤルに載せる形でカメラを構えるのが基本スタイル