2010年12月22日にスクウェア・エニックスから発売されたプレイステーション・ポータブル専用ソフト『The 3rd Birthday』。この作品は、『パラサイト・イヴ』(1998年3月29日発売)、『パラサイト・イヴ2』(1999年12月16日発売)に続く、アヤ・ブレアを主人公としたシリーズの第3弾となる。

『The 3rd Birthday』ジャケット

イメージCG

筆者はあえて前2作をプレイしないで今作に挑んでいる。なぜなら上記のとおり、前作から10年以上が経過した最新作ということもあり、仮にシリーズを通してプレイしておかないと成立しないストーリーであれば、初心者にはオススメできないからだ。

いきなり結論から言うと、物語自体は独立しているので、これまでのシリーズを未体験でもさして問題はなく楽しめるので安心してもらいたい。もちろん、シリーズを通してプレイしている人は、より美しく描かれたアヤと新しいアクションを体験できるとあって、触手が伸びないわけはないだろう。

それでは、ここで軽くストーリーを紹介しておこう。1997年のマンハッタン島封鎖事件、さらに2000年のN.M.C事件を経ての遥か未来。人間を捕食する生物「ツイステッド」("捻じれ"から由来)が突如繁殖する。ツイステッドは、その時代の人間を喰い尽くすと時代を逆走。それを繰り返し、2010年12月24日のニューヨークに「ツイステッド」の巣「バベル」が出現する。対策に打ち出た合衆国政府は、「対ツイステッド対策チーム」(略称CTI)を組織。そして、CTIは過去を変化させることで現在を変えるということを目的とし「オーバーダイブ・システム」を開発する。そのオーバーダイブ捜査の唯一の適応者が、主人公であるアヤ・ブレアだ。

彼女は、純白のウェディングドレスを鮮血で染め、さらに記憶を無くしているという状態のところをCTIに保護されていた。2013年12月24日、アヤは自分自身の"真実"を追い求め、過去に待ち受ける戦場へ赴く、というもの。

本作は海外ドラマのように、エピソード仕立てで物語が展開していく

ゲームを開始すると、まず難易度を決めなくてはならない。初プレイは当たり前にNORMALを選択し、スタート……がしかし、難しい!! もともと、筆者はバリバリのゲーマーではないが、それでも赤い服を着た銀髪の主人公が活躍するゲームや、セクシー魔女、バトルスーツARSを身に着けた主人公が活躍するゲームもハードまではなんとかクリアしている腕前ではある。

が、やはり初めてやるゲームというのはどれも難しく感じる。例えば、ツイステッドにも種類がいろいろあり、物語序盤に出てくるのはいわゆる"ザコ"なのだろうが、これがなかなか倒せない。結果、何度もGAME OVERの文字を見ることとなってしまった。

ツイステッドにも種類が多数存在し、様々な攻撃をかけてくる

とにかくクリアしなければレビューどころではない……とのことで、悔しいがEASYを選択(ヘタレで申し訳ない)しなおしてプレイを再開した。もちろん、腕前に自信がある人は、いきなりHARDを選ぶこともできるので、自分のレベルに合わせて選択するといいだろう。