Macworldのエキスポ会場は"Mac"ワールドでありながら、ずいぶん前からiPodアクセサリに浸食され、さらにiPhone/iPadが加わって、今ではMacの影がずいぶんと薄くなってしまった。Mac関連の製品展示を期待して出かけた人はがっかりしそうだ。しかし、そのような中でも毎年キラリと光るユニークな製品が出てくる。今年Mac関連では、以下の3製品がベストオブショー (全10製品)に選ばれた。

Mercury Aura Pro Express SSD

1つめは、Other World Computing (OWC)のMacBook Air (Late 2010モデル)用フラッシュストレージ「Mercury Aura Pro Express SSD」。180GB (499.99ドル)/240GB(579.99ドル)/360GB(1179.99ドル)というラインナップで、いずれも11インチと13インチの両モデルに対応する。気になるパフォーマンスは、OWCによるとデータレートが最大275MB/s (ライト)で、純正SSDの215MB/sを最大22%上回る。SandForce製のコントローラを採用しており、DuraClassテクノロジによる信頼性の高い高速なデータ書き換え、ECCとRAISE(Redundant Array of Independent Silicon Elements)による高度なデータ保護を実現しているという。製品にはTorx T-5ドライバとペンタローブ・ドライバが付属する。

Mercury Aura Pro Express SSD 240GBを搭載した2010年モデルのMacBook Air

OWCはMacBook Airの2009年モデルについても、HDD搭載機とOWC SSD搭載機を並べてSSDアップグレードの効果をアピールしていた

McTiVia

2つめは、Awindの「McTiVia」。LAN (IEEE802.11b/g/n、Ethernet)経由でMac/WindowsのデスクトップをHDTVに映し、パソコンでのコンテンツ再生などをテレビで楽しめるようにする。AirPlayのように簡単であり、しかもiTunesのコンテンツ再生だけではなくパソコン画面全体をテレビに映し出せる。またMcTiViaのUSBポートにマウス/キーボードを接続して、テレビ側からパソコンを操作することも可能だ。米国での価格は199ドル、日本国内でも間もなく発売されるという。

手元で操作しているMacの画面をTVに飛ばす、またはMcTiViaに接続したマウス/キーボードを使ってTV側からMacを操作することも可能。インターフェイスはUSB×1、HDMI

myDitto

3つめは、ネット経由で安全にリモートアクセスできるNAS「myDitto」。複雑な設定は一切必要なし。外出先からはmyDittoキーと呼ばれるUSBキーをパソコンに差し込み、クライアントソフトを起動してmyDittoサーバに接続する。専用アプリを使ってiOSデバイスからアクセスすることも可能。リモートアクセス時のデータ通信はすべて暗号化される。myDittoサーバのインターフェイスはEthernet、USB 2.0×2(外部HDD使用可)。本体には3.5インチSATA HDD2機を搭載でき、RAID 0/1をサポートしている。日本国内ではプリンストンテクノロジーが取り扱いを開始した。

USBキーはユーザー用と管理者用の2種類

本体内蔵のHDDはトレイを使って簡単に交換できる

BusyToDo

最後にBusyMacのTo Doリストマネジャー・アプリ「BusyToDo」を紹介しよう。受賞製品はiOSアプリだが、iCalのプロフェッショナル版として根強いファンを持つ「BusyCal」とMobileMe経由でリアルタイムにタスクを同期するところがポイント。BusyCalユーザー必携のモバイルコンパニオンである。BusyCalではなく、iCalとの組み合わせでも使用できる。

BusyCalに対応するTo Do管理のiOSアプリBusyToDo