ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は27日、携帯型ゲーム機「プレイステーションポータブル(PSP)」の後継機種となる開発コードネーム「Next Generation Portable(NGP)」を発表。合わせて、Android端末向けにNGPゲームプラットフォームを提供する「プレイステーション スイート(PS Suite)」を開始することを明らかにした。

PS Suiteは、「PSP以外のデバイスにプレイステーションの世界を提供する、初めてのクロスプラットフォーム、クロスデバイスの世界」(平井一夫・代表取締役社長兼グループCEO)となるサービス。提供開始は「年内」としている。

PS Suiteによってクロスプラットフォーム、クロスデバイスが実現。そのプラットフォームとなるのがAndroid

NGPを持つ平井一夫社長

3G回線内蔵でいつでも通信できるNGP

NGPは、現在SCEが開発中の次期携帯ゲーム機で、マルチタッチ対応5型有機ELディスプレイ(960×544)を搭載。CPUに4コアのARM Cortex A9、GPUにSGX543MP4+を採用したことで、マルチコアCPU/GPUによるハイパフォーマンスを実現している。左右2つのアナログスティック、ゲーム用途にチューニングしたという前面、背面2つのカメラを搭載し、背面にはディスプレイと同じサイズのマルチタッチパッドを備える。このほか、3軸のジャイロセンサーや3軸の加速度センサー、GPS、無線LANに加え、初めて携帯電話(3G)回線を内蔵する。

前面にはユーザーからもっとも要望が多かったという2つのアナログスティックを装備。背面の模様がある部分がタッチパッド

3G回線を搭載し、いつでも通信が可能

独自の新しいメディアを採用する