Colin McRae:DiRT 2(グラフ25・26)

Codemasters
http://www.dirt2game.com/

Radeon HD 5870のEyefinityのデモでよく多用されたDirt 2。こちらもSteamで配信されているのだが、残念ながら製品版にはベンチマーク機能が無い。ただし無償で提供されるデモ版の方にはベンチマーク機能があり、今回もこれを使っている。

ベンチマーク方法だがデモ版をダウンロードしてインストール、起動した後でOption→Graphicsを選択する(Photo26)。ここで解像度とプリセットを選択し(Photo27)、"RUN BENCHMARK TEST..."を指定すると(Photo28)、8台によるモロッコのコースのショートレースが行われ、これが終わると最後に結果が表示される(Photo29)という形だ。ちなみにレース進行はランダムなので、ここでトップを取れるとややフレームレートが高め、逆に8番手を走っているとフレームレートが低めという傾向がある。

Photo26: この画面にたどり着くまでが結構長いのが困りモノ。ちなみにMultiSamplingはPRESETで指定できないので、Radeon系は8xMSAA、GeForce GTX 580では8x CSAAに設定した。

Photo27: PRESETは"ULTRA"を指定すると、DETAILが全部最高値に設定できる。

Photo28: DETAILをずーっとスクロールしてゆくと、一番下にこれが出現する。

Photo29: 結果は画面表示のほか、"C: \ Users \ (ユーザー名) \ Documents \ My Games \ DiRT2 Demo \ benchmarks"の下にXMLファイルとしても保存される。ちなみにベンチマークを1回走らせる度にファイルが1個生成され、悪いことにXMLの中には解像度の設定などは含まれていないので、ファイル名を変えるなどして自分で管理する必要があり。

グラフ25

グラフ26

ということで結果である。先にテスト環境のところで「測定途中でいろいろ疑念が生じる」と書いたが、最初に疑念が生じたのがこのDirt 2の結果である。グラフ25を見ると、まるでVSYNC ONになったかのような結果になっている。しかもGPUによる差はほとんどなし。むしろCrossFireにするとオーバーヘッドでスコアが下がるという代物である。ところがCore i7の結果(グラフ26)を見ると、ご覧のように明確に性能差が出てくるようになった。解像度が低いところではCrossFireのオーバーヘッドがあるためか、GeForce GTX 580が最速だが、解像度があがるとRadeon HD 6970 CrossFireが最速となるというあたりもセオリーにしたがっている(いまいちRadeon HD 6950 CrossFireのスコアが伸びないのは気になるが)。Radeon HD 6950/6970単体はやや低め(6950など、Radeon HD 5870とほぼ同じスコアである)だが、それでもちゃんと解像度に応じて変化がみえるあたりは、多少CPUボトルネックの気はあるものの、Phenom IIよりもはるかにマシと言える。

ということで、Dirt 2で評価をする場合、Phenom IIのプラットフォームでは問題がある、ということがこの結果から明確に言えると思う。