Game Overview(グラフ16~18)

さてここからはGame Benchmarkである。今回は(High/LowしかないFinal Fantasy XIV Official Bench以外)全て1024×768/1280×1024/1600×1200/1920×1200の4つの解像度で、それぞれ3回づつテストを行い、おのおのの平均フレームレートを取得してこれの平均値を示している。

グラフ16

グラフ17

グラフ18

まず今回行った11種類のベンチマークについて、Final Fantasy XIV Official Benchを除く10種類について、全体の平均フレームレートを示したのがグラフ16、各プラットフォーム別にベンチマーク毎の平均フレームレートを示したのがグラフ17・18である。GPU性能比較、という意味では先の3DMark11同様のスコアになっているわけだが、問題はそのばらつきで、Phenom IIでは全体的にあまり大きな差がないのがCore i7ではぐんと差が開いている。特にCrossFireにおける平均フレームレートの差は30fpsを超えており、これだけでゲームプラットフォームとしてのPhenom IIの適性に疑問が生じるのは無理からぬものがある。

これはグラフ17・18を比較すると良くわかる。例えばF1 2010のスコアはPhenom IIでは何をやっても40fps台で、CrossFireはむしろ性能を下げる方向にしか作用していないのだが、Core i7では平均フレームレートもぐんと上がり、しかもちゃんとCrossFireが有効に働いている事がわかる。個別のスコアはこのあとゆっくり確認するとして、とりあえず全体を通してPhenom IIを使ってハイエンドグラフィックスカードを比較することの困難さが明確になった、と結論付けざるを得ない。