ジャケットの感想、アルバム全体のアピールポイント

平田「今回の真は、ソロで歌っているところとこの衣装がはたして一致しているのか……」

今井「ジャケット詐欺ですか?」

平田「言われてしまいましたが(笑)、そう言われてもおかしくない感じで、これはたぶん、『星間飛行』だと思います。最初に歌っているのは『星間飛行』だし、……ちがう『tear』だった(笑)。ただ、『僕は"星間飛行"がいい』みたいな感じで、この衣装になったんだと思いたい。それぐらい、かなりギャップのある感じなんですけど、最初にラフの絵で見たとき、えらいかわいいなって思って。ちょっとすいません、ダントツなんじゃないの、みたいな(笑)」

今井「そうね、それは譲るわ」

平田「かわいさというジャンルでは、真は今回、初めて一位を取れるのではなかろうかと思うぐらいに、すごくかわいい真さんなので」

今井「ギャップ萌えですね」

平田「ねえ。ただ、CDを聴いたら、おかしいな、いつもどおりじゃないかっていう、男らしいっていうぐらいのレベルだと思うので、本当に表紙とCDのギャップが著しく激しいのが真なんじゃないかと思わせる、"一粒で二度おいしい"という表現をさせていただいているのですが、そんなCDになっています。表紙で"萌え"て、中で"燃え"ていただければうれしいですね」

今井「千早も本当に珍しいんですよね。千早が笑って、カメラ目線というのが、かなりレア」

平田「たしかに笑わないよね」

今井「今までは、あっても微笑んでいるくらいで、ニコっと笑うというのはなかったのですが、おそらくこのシチュエーションを考えると、音楽をヘッドホンで聴きながら、楽譜をばら撒いちゃっている感じなんですけど、私の勝手な想像だと、たとえば今回のアルバム作りの制作過程で、たぶん千早はとてもノリノリだと思うんですよ、歌を歌うのが幸せだと思っているので。そのときにカメラマンさんが、ふだんは笑ってくれないから、レコーディングの最中にうれしそうにしている千早をパッて撮ったのをそのままジャケットに使ったみたいな妄想が(笑)」

平田「妄想著しいね。いいよ、いいよ(笑)」

今井「こんな笑顔めったに撮れないからこれジャケットに使おうよ、みたいなのを想像できるぐらい素敵な笑顔だと思って。お洋服も、私の見解からすると、千早さんはわりと地味な服装がこれまで多かったのですが、自ら花柄を着るようになったというのが、ちょっと彼女の心の成長を垣間見られるのではないかと思います。自分もこういう服が好きなので、同じような服を探してみようかなって思っています」

「貴音は、ちょっとおすまししていますみたいな、お上品な貴音の高貴な感じが出ていると思うのですが、CDのレーベル面を見ていただくと、もうちょっと下のほうまで見えるので、またちがった雰囲気になると思います。このCDには『月のワルツ』や『風花』など本当にいろいろなタイプの曲が入っているのですが、こんなお上品なお嬢様っぽい女の子からこんなにいろいろな表情が出てくるというのが、すごく不思議だなって自分でも思っています。自分ではよくわからないんですけど、何か雰囲気が似ているねって言われることがあります。似てるかしら? 貴音みたいにこんなスタイルは持っていないんですけど(笑)」

平田「かなりの、ボンのキュッのボンだもんね」

今井「視点がそこにいっちゃいますね(笑)」

「私もそこばかりに視点がいっちゃうんですけど(笑)、貴音は衣装だとわりと露出的な格好もしたりするのですが、普段着だと、ゲームの中でも首のところまで絞まっているような私服だったりして。もともと、あまり肌を見せないでくれ、みたいなオーダーがゲームではあったらしく、足もタイツみたいなものはいていて、本当に首から下まで肌が見えないみたいな感じで」

今井「わかる。千早も夏でもタートルネックだもん」

平田「切なーい(笑)」

今井「そして『柄なし』みたいなね(笑)」

「だから今回、こんなノースリーブを着て、お上品におすまししている貴音というのは、本当に貴重だと思うので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」

平田「貴音の絵でボツになったものを何となく聞いたんですけど、ラーメンを食べてるものがあったって」

今井「ギャップ萌えだね」

平田「ラーメン好きでしょ? だけど、彼女だけラーメン食べているのってどうなんだろうということで、たぶんボツになったのではないかと」

今井「それはそれで見てみたいね(笑)」

平田「(ジャケットの)裏にでも使ってほしかったなって思いました。それはそれでギャップ萌えでいいんじゃないのって」

「どこかで見たいですね、もし今後可能であれば」

平田「いつか見たいよね」

今井「却下で(笑)」

「えー」

今井「見たいけれども却下で」

平田「しょうがない。イメージがあるからね」

今井「CDではやめておきましょうってことになったんでしょうね、きっと(笑)」

(次ページへ続く)