朝はさわやかに旅館周辺を散策

ぐっすり眠ってすっかりリフレッシュした翌朝。昨晩は美味しい天然とらふぐを食べて気持ちに余裕も生まれたので(笑)、チェックアウト前に旅館の周辺を散歩することに。まずは「かんざんじ」という地名の由来でもあり、旅館のすぐそばにある舘山寺へ。そしてその隣の愛宕神社脇の急な階段を上り、観音様にご挨拶した後、遊歩道をぐるっと回り、文字通り富士山を一望出来る富士見岩に腰かけてひと息。鳥たちのさえずりを聴きながら朝の冷たい空気を思い切り吸い込んで目を覚まし、旅館を後にしたのでありました。

旅館から見た見事な朝焼け。太陽に照らされた湖面がまばゆいばかりに美しい

昭和12年に浜名湖の象徴として建立された高さ16mの観音様。通称「美人観音」

抜けるような青い空。湖面の青さと相まってどこか神秘的にすら感じられる

旅館に戻る途中で見つけた舘山寺穴大師。この奥に弘法大師が修行中に刻んだとされる石像が安置されている

昭和の面影にしみじみ、天竜浜名湖鉄道

2日目のメインイベントは、"天浜線"の愛称で呼ばれる「天竜浜名湖鉄道」の旅。昨年12月、全国で3例目となる、全線にわたり国有形文化財への登録が文部科学相に答申されたばかりのこの路線は、昭和の面影を残した古い駅舎や施設などが現在でも使われており、鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたいローカル線。さすが有形文化財に登録されるだけあって、電車に揺られて風情あふれる景色をのんびり眺めていると、都会の喧騒を忘れて心休まることしきり。やはり鉄道の旅というものは格別の味わいがあります。こうして都会では決して味わえない体験が出来るのも旅の醍醐味ですよね。

新幹線も止まる掛川駅から新所原駅までを結ぶ片道約2時間、各駅停車の旅。運賃は1,280円。全線一日乗り降り自由の「1日フリーきっぷ」は大人1,500円、小人750円

ユニークなフォルムが目を引く金指駅のホーム。ノスタルジックな佇まいに心和みます

天竜二俣駅にある転車台と木造の扇形車庫。現役で使用されているのは全国でも当駅を含めごくわずかで、毎週金・土・日・月ならびに祝日には転車台と鉄道歴史館の見学ツアーが行われている

女性にオススメ! ヘルシー浜松餃子

付け合わせとして茹でたもやしを盛りつけるのが浜松餃子の特徴。クセになりそうな美味しさです
「浜松餃子むつぎく」 浜松市中区千歳町54-1 中央千歳ビル1階

旅の締めくくりはやっぱりグルメ。帰りの新幹線に乗る前に、なんとしても浜松名物のB級グルメ「浜松餃子」を食べたいスイッチが入ってしまったので、慌てて浜松駅周辺を散策し、目についた一軒のお店へ。聞けば地元の人は週に2、3回は余裕で餃子を食べるとか。まさかと思いましたが、確かに具は野菜が多めなので、これなら女性でもパクパク食べられると納得。ぜひ浜松に立ち寄りの際はお試しあれ!

以上、一泊二日のショートステイでしたが、知っているようで知らなかった浜松の魅力をあらためて楽しむことが出来ました。もちろん、まだまだ知らない名所や名物がもっともっとあるはず。みなさんも忙しい仕事の合間をぬって、ちょっとリフレッシュしに行ってみませんか、冬の浜松へ。