2004年7月より放送され、その広大なストーリーや世界観、そして美しい描画などにより高い評価を得たTVアニメ『蒼穹のファフナー』。その劇場作品となる『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』が、2010年12月25日に公開初日を迎え、東京・池袋のシネマサンシャイン池袋にて初日舞台挨拶が行われた。

『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の公開がスタート

今回の舞台挨拶は第1回目の上映後に行われたが、興奮醒めやらぬ観客からの熱い拍手の中、ステージには真壁一騎役の石井真、皆城総士役の喜安浩平、そして新キャラクター・来主操役の木村良平が登場した。

(写真左より)石井真、喜安浩平、木村良平

まず公開初日を迎えた感想を述べるキャスト陣。石井真は12月11日、18日に同じくシネマサンシャイン池袋で開催された「『蒼穹のファフナー』オールナイト上映会」に出演していたこともあり、「このシネマサンシャインも3回目なんですけど」と苦笑いを浮かべながらも、「本日やっと封が切られ、これからが、今日からがこの作品の本番ということで、僕は今日、お祭りの気分でやってまいりました。皆さんがどういった感想を持っていらっしゃるのかが気になるところではありますが、とにかく僕は今うれしい限りなので、皆さんに本当にお礼をいいたいと思います」と感謝の意を表した。

一方、喜安浩平は、「劇場の中で皆さんと一緒に観ていないので、どういう空気で皆さんがご覧になったのかがわからず、ちょっとふわふわしているところもあるのですが……」と前置きしつつ、観客からの熱い歓声を受けて、「やっと初日を迎えたという実感がわいてきました」と笑顔を見せる。

木村良平の演じた来主操は新キャラクターということで、「どんなキャラクターなのか、どんな芝居をするのかは観ていただかないとわからないので、会場に入った瞬間に"チッ"ていう顔をされたらどうしようかとドキドキだったのですが(笑)、すごく温かい空気で迎えていただき、うれしかったですし、ほっとしました」と安堵の表情を浮かべた。

あるシーンのリハーサルを自宅でしている際、「この6年間の想いもあって、思わず泣いてしまった」という石井。また喜安も、冒頭部分のナレーションは、客観的なモノローグにするため、全体を見渡した後、最後のナレーションと一緒に収録したというエピソードを披露し、「僕個人だけの想いではなく、いろいろな人の想いが物語の中には詰まっているので、個人的な物語にならないよう、すごく冷静でいようと努力しなければならなかったのが大変でした」と、演じる上での苦労を打ち明ける。そして、新キャラクターである来主操を演じるにあたり、「一番重きをおいたのは、一樹とのコミュニケーション」という木村。そのあたりは現場に行くまでわからなかったところだが、楽しみな部分でもあったと語った。

およそ20分という短い時間ながらも充実した内容でおくられた初日舞台挨拶。最後に出演者が語ったメッセージを紹介しておこう。

石井真「皆さんの温かいお顔を拝見させていただき、ちょっと安心している部分もあったりします。これからもファフナーをよろしくお願いします」

喜安浩平「最初は、どういう風にご覧いただいているのかとドキドキしていましたが、タオルで目頭を押さえている方もいらっしゃったりして、何か伝わったのかなと思っております。何度観ても新しい何かが見つかる作品だと思います」

木村良平「正直、朝早くて眠い眠いと言いながらここまで来たのですが(笑)、皆さんの熱気を感じることができて、エネルギーをすごくもらいました。本当にうれしかったです。どうもありがとうございました」


『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』は、シネマサンシャイン池袋、川崎チネチッタ、シネ・リーブル梅田ほかにて現在公開中。上映館の情報など詳細については、公式サイトをチェックしてほしい。

(C)XEBEC/FAFNER PROJECT