今年で生誕25周年を迎えた任天堂のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を記念して、かつて子どもたちを熱くさせた伝説のゲーム番組『スーパーマリオクラブ』が10年ぶりに復活する。当時、司会を務めたタレントの渡辺徹と加藤紀子が再びタッグを組み、クリスマスの12月25日(土)16時から『復活!スーパーマリオクラブ』(テレビ東京系)として放映される。一夜限りとはいえ、大人ファミッ子なら感涙にむせぶだろう本番組。都内スタジオにて行われた収録の模様をレポートする。

伝説のゲーム番組「スーパーマリオクラブ」が復活。司会はもちろん、渡辺徹と加藤紀子! 放送日時は12月25日(土)16時から。見逃すな!

復活版も昔と同じく視聴者参加型

今回の番組は視聴者参加型バラエティであった当時と同じく、親子4チームの一般参加者が"知力・体力・ゲーム力"を競う形式だ。それぞれのチームには助っ人として、お笑いコンビのスピードワゴンにアリtoキリギリス、タレントの浅香唯、格闘家の桜庭和志も参戦した。

スーマーマリオ25周年の記念パネルが掲げられた特別番組ならではのセットへ、満面の笑みでゆっくりと足を踏み入れた司会の渡辺徹と加藤紀子。渡辺が一般参加者の応援団となる子どもたちを手慣れた感じでいじりつつ、2人の「復活!スーパーマリオクラブ」の掛け声とともに番組収録は開始。出演者全員が揃ったところで当時の映像を振り返る。お笑い陣から「徹さん、ダブルのスーツですね」「眉太い~」とちゃかされる司会の2人だが、渡辺は「思い出がよみがえるなぁ」と感慨深い顔。自分の体重をネタにしつつ、軽妙なトークで場を盛り上げる。ブランクを影響はまったくない様子だ。

ブランクを感じさせない掛け声とともに番組収録がスタート

アシスタントにはゲーマータレントである原田まりるが参加

渡辺徹の懐かしの名調子も復活

各チームの紹介が終わり、第1回戦の体力勝負が開始する。それにはうってつけの任天堂の体感ゲーム「Wiiスポーツリゾート」を使われた。子ども、親、そして芸能人助っ人とタッグを組み、3種類のスポーツで対戦。かなり白熱の展開となり、会場はおろか、取材陣や会場に訪れた子どもたちの家族からも思わず声が上がる。

番組は一般参加者が4チームに分かれてゲームで勝負をする形式。親御さんも大活躍

子どもとタッグを組み、本気でゲームに興じる助っ人たち

続いての知力勝負は、かつての番組でもおなじみだったゲームの知識を試すクイズ大会だ。ここではアシスタントを務めたディープなオタク知識を持つタレントの原田まりるも大活躍。ちなみに以前と同じく「チャンスカード」はあったが「デビルカード」なし。さすがに引くと無条件で点数がマイナスされるのは理不尽だと思われたのだろうか。

当時の番組でも盛り上がった懐かしいクイズバトルも復活

最後はやっぱりマリオカートで勝負。渡辺徹の実況にも熱が入る

最後のゲーム力は、これまた懐かしいコーナーを思い出させる、子どもたちによる「マリオカート」での対戦だ。シリーズの最新作である「マリオカートWii」が使用された。泣いても笑ってもこれで勝負が決着するだけに、熱が入ったのか前にのめり込むように司会者席で実況する渡辺徹。なんとここで、あの「このアイテムを取るや否やはアズ・スーン・アズ」の名調子まで10年ぶりに披露したのさすがだ。

10年経っても番組の面白さは変わらない

収録終了後に10年ぶりの感想を語る渡辺徹と加藤紀子

収録終了後の報道関係者による囲み取材で渡辺は「同窓会的な雰囲気。昔のスタッフも集まってくれた。あらためていい番組をやらせていだだいたんだという実感がある。子どもたちがノッて騒いだりするのはホント気持ちがいいね」と満足げにコメント。最初は復活が信じられず「ツイッターで"復活するらしい"と知らされて、すぐ徹さんにメールした」という加藤も「自分にとって思い入れが深い番組。再び、子どもたちが一喜一憂する姿を間近で見れたのは貴重な経験」と興奮冷めららぬ様子で語った。

収録を見る限りは2人とも、当時そのままの雰囲気であったが、実はかなり緊張していたのだとか。また、10年ぶりだっただけに渡辺は「実況で息切れした」、加藤は「以前は自信があったが、最近はゲームのスピードに付いていけない」と苦笑いも。それでも最後に番組の見どころについて問われると加藤は「司会が変わっていないところ」、それを受けた渡辺も「言ってるギャグが変わっていない!」と自信満々に宣言した。放送日時は2010年12月25日(土)16時~17時15分。2人の名司会ぶりも楽しみに復活した『スーパーマリオクラブ』の放映を待つことにしよう。