【レポート】

幻の果実「じゃばら」で早めの花粉症対策はいかが?

    村串沙夜子  [2010/12/02]

    たった1本生えていた謎の果樹

    今年の猛暑の影響で、来年の花粉飛散量は激増すると予測されている。来年もツラくなりそうな花粉症、早めの備えが肝心だが、花粉症がラクになる「幻の果実」があるという。

    幻の果実の名は「じゃばら」。和歌山県北山村で栽培されているかんきつ類だ。北山村は和歌山県でありながら、和歌山県から飛び出て奈良県と三重県に囲まれた"飛び地村"。人口わずか500人ほどの村で、秘境といわれる。じゃばらの原木は、この謎めいた村に、たった1本生えていたという。

    北山村に生えるじゃばらの木。北山村では除草剤を使わない減農薬栽培でじゃばらを育てている

    じゃばらは、カボスやゆずに似たかんきつ類で、果汁はユズよりもはるかに多く、果実に種がほとんどないのが特徴だ。北山村の人たちはこの果実をお正月の縁起物などに使い、「邪気が逃げていく」ことから「じゃばら」と名付けた。

    村民の間では特に珍しいとも思われていなかった「じゃばら」が注目されたのは昭和50年代のこと。原木の所有者の依頼によって調査したところ、世界中、他に存在しない新種であることが判明した。この事実を受けて、北山村は「じゃばらで村おこしを」と盛り上がり、原木から苗木を取り、栽培を始めた。

    じゃばらは、ゆずより一回り大きい程度(直径8cm前後、1個130g前後)

    「花粉症がラクになる!」と口コミで話題に

    ところが、知名度のない「じゃばら」は、なかなか売れない。このまま「じゃばら」は世に出ることなくうもれてしまうのかと思われていたとき、運命の女神が再度ほほえんだ。「お客様の声アンケート」に「花粉症が軽減された」と書かれていたことをきっかけに、北山村は1,000人を対象に花粉症に関するモニター調査を実施。すると、約半数から「効果があった」との回答を得た。この結果が口コミで広がり「じゃばら」は突如大ヒット。

    その後、研究機関の調査により、じゃばらにはアレルギー抑制効果のあるフラボノイドの成分・ナリルチンやナツダイダインが非常に多く含まれることが判明。ほかにも、岐阜大学医学部によって、じゃばらの花粉症の症状改善効果が学会発表された。

    購入者からは「飲んですぐにラクになった」という声や「症状が出る前に飲むとかなりラク」という声も出ているという。もちろん、果汁なので副作用はない。

    では、気になるお味はというと…。ストレート果汁を一口飲んでみると、ほのかな苦みとともに酸味が口の中に広がる。かなりすっぱいが、香りがよく、口当たりはまろやかだ。北山村では甘みを加えたジュースやジャム、キャンディなどの加工品も製造している。商品のバラエティに富んでいるので、ストレスなく続けられそうだ。

    じゃばら製品の購入先は北山村直販サイト 和歌山県のアンテナショップ「わかやま喜集館」など。

    「じゃばら果汁」100ml 630円(左)と「北山村のじゃばら皮入りドリンク かわっ照」100ml 189円

    じゃばら飴 525円

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